暗殺計画と、迎え撃つ総帥府の陰謀、それぞれの全貌は前巻までにおおよそ分かっていましたが、本巻ではそれを見事な結末に仕上げてくれました。
読後の充実感たっぷりの、とても良い作品だったと思います。
前巻では登場人物に「コロニー内戦闘の真髄をお見せする」と言わせた言葉通り、人対MSの鮮やかな手際を楽しませてくれましたが、本巻では主要登場人物による本格的なMS格闘戦が見所です。
また、筋書きがとても良く出来ていて、質の良い映画を観ているようでした。
決してハッピーエンドではないのですが、読後に爽やかな気持ちにさせるのは、「ショーシャンクの空に」を思わせると言うと、言い過ぎでしょうか。
そして、最後の数ページでは読者に「そうだったのかぁ」と思わせる、ちょっとした仕掛けがあります。
良く考えられたシナリオや、細部まで尽くされた絵と合わせ、最後まで手を抜かないそのアイデアからは、読者を楽しませようという製作者サイドの「誠意」のようなものさえ感じられました。
次の企画はあの「真紅の稲妻」ジョニー・ライデン少佐の物語だとか。
「赤い彗星」と並ぶジオンきってのエースパイロットには、一体どんなドラマがあったのか?
今から本当に楽しみです。