一年戦争で散逸した、ジオン・連邦双方の兵器のデータ収集を行なう、FSS (Federation Survey Service)なる組織に属する主人公、レッド・ウェイライン。
彼が仲間と収集していく幻のモビルスーツの絵(メカニックデザインは大河原邦男氏!)を見るだけでも往年のガンダムファンとしては燃えてきますが、取り巻くキャラクターも魅力的。
MS-06Aの回で出てくるルーベンスのような単発キャラにも血が通っており、感情移入しまくりです。
Ark Performanceは本当に人間を描くのが上手い。
MSV-R(モビルスーツバリエーションアール)との連動企画であることもあって、兵器であるならば当然これくらいのバリエーションはあるだろうなと思わせる説得力をもって、様々な試作モビルスーツや、改造モビルスーツが、あるものはシュミレーションで、あるものは写真で、あるものは復元された現物として登場します。
それらを取り巻く人物たちとともに1話完結の物語が綴られていく第1巻から巡らされた伏線が第2巻で見事な効果を発揮し、この物語は徐々にミステリー的な要素を帯びつつあります。
そもそもの主人公が(劇中でも現実のガンダムファンの間でも)名前のみ知られる名パイロットである「真紅の稲妻」ジョニー・ライデン。これだけでも俄然興味はそそられます。
そして劇中、現在のところの謎の主軸は「Who is ライデン?」。
十中八九レッド・ウェイラインがライデンだと思われるのですが、現時点で登場人物の誰もそれを確認できず(キマイラ部隊の元同僚たちさえも)、第2巻の終盤には、ジョニー・ライデンの名前で呼ばれる謎の女性まで登場する始末。
この、一筋縄ではいかなさそうな展開に、「ギレン暗殺計画」以上のカタルシスを伴った中盤以降の展開を期待している次第です。
「Homo Legens(読書人)の書評ブログ」より