画力がしっかりしてるのでモビルスーツ類の描写が相当に説得力ありますね。絵柄も現代的でガンダムという素材を料理してるのに古びた印象は受けないです。構図のとりかたも抜群に迫力あるものばかりだし、絵に関して言えばこれ以上は望みようもない水準です。
ストーリーの根幹には人間ドラマもあり、なかなかの読み応え。二巻完結なのでやや詰め込みすぎのきらいがあるものの、まだ描き足りないのを必死に指定ページに収めようとしているような作り手の熱を感じました。
主人公が戦場においてなお非常な甘ちゃんであるのですが、この人物造形は好き嫌いの別れるところかもしれません。個人的には大いにありかなと思います。味方が敵に殺されるのですが、安易に復讐には向かわないんですね。そのへんが少年ジャンプ的王道でないというか。復讐完遂のカタルシスに頼らず、あくまで無益な殺戮はしないという。戦場という空間でのアンビバレンツな人間としての葛藤が他の漫画にはあまりないタイプで、それがこの作品の独特の色になってると思います。
登場MSは陸戦型ガンダム、陸戦型ジム、量産型ジム、ジムスナイパー、ガンタンク、ザク、グフ、ドム、ゲルググ。一見すると地味な顔触れですが、それがまたいい味になってます。