確かに、知事があまり明らかにして欲しくないと思われる過去やプライベートまで踏み込んだエピソードまで記載したのは評価出来る。然しながら、記者の眼から見た「知事研究」と言っても良いのはせいぜい約80ページのみだ。それ以外は、産経新聞「風」への読者意見への総括や、知事の1年の発言等をまとめたチャプターとなる。また良くも悪くも新聞記者の目線でしか語られていない。客観的事実のみを読者へ提供し、その理解および判断は個々の読者に任せる、ということだろうか。資料としては評価出来る。但し、特に考えさせる点はなかった。もっと知事に迫り、プロとしてズバッと知事を検証、読者に示して欲しい。「知事観察本」ではなく「知事検証本」となる次回作が作られることを期待する。