前作では全世界vs米国という第二次世界大戦の基本的な組み合わせそのものを弄った著者だが、今作では連合国vs枢軸国という基本的な組み合わせはそのままに、英独講和、独ソ戦でドイツ有利という状況下での日ソ戦という展開を変えて物語をスタートさせている。
ソ連太平洋艦隊との対決、樺太での対決を経て満州や沿海州で日ソは激しく激突するが、ソ連の背後には合衆国の影が見え隠れする。英独講和、ソ連に両面作戦を強いる展開でかなり史実より枢軸国有利と見えるが、今後の世界情勢は予断を許さない。日独の交流も史実より活発なようで、既にその影響は陸戦に見えているが、今後さらにどのような影響が見えるか楽しみである。著者は基本構造を弄るよりこういう作品の方が向いていると思うので今後の展開に期待したい。