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樹影譚 (文春文庫)
 
 

樹影譚 (文春文庫) [文庫]

丸谷 才一
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第15回(1988年) 川端康成文学賞受賞

出版社/著者からの内容紹介

自分でも不思議な樹木の影への偏愛を描いて川端康成賞を受賞した表題作ほか、秀作「鈍感な青年」「夢を買ひます」の二作を収録する

登録情報

  • 文庫: 190ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1991/07)
  • ISBN-10: 4167138093
  • ISBN-13: 978-4167138097
  • 発売日: 1991/07
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.2 x 0.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 43,776位 (本のベストセラーを見る)
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
不器用な若い男女の交流を斬新な視点と文体で書き上げた「鈍感な青年」、筆者の技巧と奥深さが冴えわたる表題作「樹影譚」、そして、不倫の男女の駆け引きを見つめる「夢を買ひます」の秀作短篇三作を収録。

この人めちゃくちゃ頭良いな、到底かなわない、と素直に感服させられる人がたまにいますが、丸谷才一氏もそうした人の一人です。この本に収められている短篇は、どれも筆者の知性と技巧が堪能できる素晴らしいものです。短いページ数の中で、まずその文章の意図・方向性を明らかにし、その狙いにしたがって書いてみせ、さらにその上を行ってしまう重層的な構造を持った表題作が群を抜いて素晴らしい出来栄えですが、他の二篇も、それぞれに味わいがあって、本を読む刺激を再認識させてくれる文章になっています。文字という形而上の産物を徹底的に利用して、リアリティをとらまえる、そんな勢いがあります。参りました。

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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
職人芸! 2005/5/1
By 上田
形式:文庫
丸谷才一と言えば「女ざかり」や最新作「輝く日の宮」などの長編小説で知られる作家であり、その独立不羈の精神と圧倒的な博学は現代において群を抜いていますが、短編小説においてもその力は存分に発揮されています。この短編集に収録された三つの小説を読めば、それが分かります。

恐るべき構成力と技巧を以って精緻な虚構を構築する表題作がやはり白眉ですが、一見軽く書き流したようにも見えるユーモラスな短編「鈍感な青年」も見逃せません。人はいいがどこか抜けたところのある青年と、可憐で頭の回転の速いガールフレンドとの、なかなかうまく結ばれない、童貞と処女のもどかしい恋をコメディタッチで描いた小説なのですが、とにかく細部が凝りに凝っています。作者の視点は基本的に主人公の青年に寄り添っていますが、時々客観的に彼の鈍感さを哀れんだり、おかしんだりしていて、こういう自在な視点の変化は漱石の「三四郎」に並ぶ巧さです。軽く笑いながら読めて、それでいて読後には一抹の甘酸っぱい寂しさが残る。現代最高の文章職人・丸谷氏の芸に酔いしれましょう。

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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
読み始めると、妙な、不安な気持ちで
ページを先へ先へと進めざるを得ない恐ろしい小説です。
「小説は作り物です」という姿勢がすがすがしい。
フィクションとわかりつつ、そういうことってあるよ
その行きつ戻りつがスリリング。

また読んでしまう、繰り返し読んでしまう。
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