まず、装丁が素敵。
すりガラスの向こうに美しい窓辺が見えるようで、本への期待感を高めてくれる。
葉さんの過ごした、ポートランドでの数年間が凝縮されている。
本の中からポートランド(行ったことはないのだけれど)の、
爽やかな風、緑の美しさ、薔薇園の薔薇たちの香しさ、美味しそうな香り、土のにおい…そんなものが溢れてくるような錯覚に陥る。
彼女の横で、彼女がつくるアップルソースのお鍋を覗き込んでいるような気持ちになる。
数々のレシピ、全部おいしそう!
なんでもない一日でも、葉さんと過ごしたらとびきりの一日になりそう。
彼女は生活を楽しむ、生きることを楽しむ達人、だと思う。
ポートランドでは、ニューヨーク生活以上に活き活きと、いろんなものを発見して、彼女の内なる財産に加えたのではないか。
私はこんなに、生きることを…身体にも心にも余計な力をいれずに、自然に楽しんでいる人を 彼女以外に知らない。
自分らしく、自然に生きるっていうことは 言葉で言うほど簡単ではない、と思う。
でも、彼女の紡ぐことばから、行間から、写真から、ポートランドの森の精のように、かろやかに、前向きに
生きている彼女を感じることが出来る。
正直言って、うらやましい。
永いこと死にたいとばかり考えていた鬱病の私に、この本は「生きるってこんなにたのしいんだよ。」と、
ささやきかけてくれているようだ。
葉さん、少女のようなあなたの背中に、妖精の羽が生えているのが私には見えます。
ポートランドを訪ねてみたくなった。
この本を片手に、葉さんの紹介してくれたあたたかくて、でもちょっとはにかみやさんのような 素敵な人たちに会いに行きたくなった。
こんな素敵な街で、私も暮らしてみたくなった。
また一冊、私のお気に入りの本が増えました。