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51 人中、43人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
当たり!,
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レビュー対象商品: 横道世之介 (単行本)
大学進学のために上京した「横道世之介」18歳の、なんでもない一年間の話。なんでもない話なのに、呑気でお気楽な世之介の日常を笑いながら読んでいると、 とつぜんジーンときたりする。 世之介を知る人々の数十年後が物語に挟み込まれた構成が効いている。 気がつけば、世之介のことが好きになっている。 世之介の世界から出たくなくなっている。 そして読み終えた今、この本がなぜかとても愛おしくて仕方ない。。。
15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
こんな時代もあったねと,
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レビュー対象商品: 横道世之介 (単行本)
どストレートな青春小説。文章も物語も登場人物もカラッとしていて心地よい。最近の吉田修一さんは、人間の罪悪の意味を問うた中長編が目だっただけに、ここまで常春な雰囲気の作品は意外な気がしたが、文句なく楽しめた。地方から上京し法政大学とおぼしき大学に通う男子の一年間を巧みに描いた一冊。都会での初めての一人暮らし、サークル活動、アルバイト、教習所通い、夏休み、帰郷、あるいは今迄にない恋心、デート、めまぐるしく移ろいゆく友人関係、大都市生活での戸惑いと慣れなど、おそらく多くの「若者」にとってお馴染みの出来事やイベントが、実にみずみずしく描かれており、共感し、微笑みながら読み進められた。現役の学生よりはむしろ、卒業してからしばらく過ぎた人が読んだほうが感慨深いだろう。青春は、遠きにありて思うもの。 80年代の群像劇ということで、バブリーな時代のハイテンションぶりや当時の流行モノが随所に書き込まれているだけでなく、この時代を切り取った既存の小説とは異なる時代イメージを打ち出そうとしているような感じもして面白かった(おそらく最大の「仮想敵」は村上春樹さんの作品)。とはいえ最も素晴らしいのは時代の復元などではなく、あくまでも個別のシーンを示唆深く描写する著者の筆の力で、彼のセンスのよさが遺憾なく発揮された傑作に仕上がっていると思った次第である。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ちょっとしたきっかけから,
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レビュー対象商品: 横道世之介 (単行本)
80年代に大学生となり上京した横道世之介の約1年間の生活と、取り巻く人々の20数年後の話が織り交ぜられていて、世之介と同じ頃大学時代を過ごした人にはなつかしくもせつなく感じる1冊です。これといった強い野心も恵まれた容姿も無く、複雑な家庭環境で育ったわけでもない世之介は確かに同級生に一人はいたような人物で、それでも困っている同級生にバイトで貯めたお金を躊躇することなく貸したり、捨て猫を拾ったりする「力まず親切」な性格が彼のその後の人生に投影されます。 世之介のGFとして登場する祥子さんの「つくづくどこで自分の人生が変わったのだろうかと不思議に思う」「大切に育てるということは「大切なもの」を与えてやるのではなく、その「大切なもの」を失った時にどうやってそれを乗り越えるか、その強さを教えてやることではないか」という思いを、大学生の頃の自分に伝えたくなりました。
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