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横溝正史翻訳コレクション 鐘乳洞殺人事件/二輪馬車の秘密―昭和ミステリ秘宝 (扶桑社文庫)
 
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横溝正史翻訳コレクション 鐘乳洞殺人事件/二輪馬車の秘密―昭和ミステリ秘宝 (扶桑社文庫) [文庫]

D.K. ウィップル , ファーガス ヒューム , D.K. Wipple , Fergus W. Hume , 横溝 正史
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

横溝正史は、一流の翻訳者でもあった。雑誌「新青年」編集長時代から積極的に海外作品を自ら翻訳し、紹介しつづけた正史。本書では、これまであまり触れられることのなかった翻訳者・横溝の業績に光を当てる。「八つ墓村」ほか、一連の創作の発想源ともなったウィップルの「鐘乳洞殺人事件」、19世紀末の一大ベストセラーとして名高いヒュームの「二輪馬車の秘密」の二長篇を収録。後者では、単行本版と結末の異なる雑誌掲載版も併録した。時を経てなお古びない正史の闊達な訳文の妙を、ぜひご堪能あれ。

登録情報

  • 文庫: 574ページ
  • 出版社: 扶桑社 (2006/12)
  • ISBN-10: 4594052983
  • ISBN-13: 978-4594052980
  • 発売日: 2006/12
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 銀髪伯爵 VINE™ メンバー
形式:文庫
「昭和ミステリ秘宝」の中でも群を抜くお宝の1冊。お断りしておくが、初心者がいきなり手に取る本ではないかもしれない。ウィップルにしろヒュームにせよ余程のコアなミステリマニアしか知らない古典的探偵作家ではある。しかし翻訳者が横溝正史となれば話は別。「二輪馬車の秘密」は、編集長時代の正史が江戸川乱歩を「陰獣」によって再び『新青年』に再登場させる引金となり、「鍾乳洞殺人事件」は戦後正史自身が「八つ墓村」を生む為の素材となった。そういうエピソードを踏まえて読むと味わいもひとしおなのではないだろうか。

巻末の解説も詳細かつ判り易い。テキストが初出時と単行本で異なる「二輪馬車の秘密」はその両方をしっかり比較掲載している。その辺の凡手の仕事ではない。この「昭和ミステリ秘宝」シリーズには『真珠郎』もあり、角川文庫よりはるかに丁寧な校訂・解説がなされているので未読の正史ファンの方には是非こちらをお勧めする。

横溝正史にはまだ多くの翻訳作品が埋もれたままになっている。別名義だったり渡辺温や延原謙達との合同ペンネームでどちらの筆によるものか判別がつかないものもある。著作権の問題があるのかもしれないが、これだけ時を経ているのだから少しでも正史訳の可能性がある作品はこの際纏めて刊行できないものか。「横溝正史翻訳コレクション」の続編を心待ちにしたい。
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6 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
古典作品 2007/8/18
By 志村真幸 VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 横溝正史には、若い頃を中心に相当な数の翻訳がある。そのうち、原作が有名でありながら、入手困難な2作を復刊したのが本書。
 収録されているのは、Kenneth Duane Whippleの『The Killing of the Carter Cave』(1934年)、Fergus Humeの『The Mystery of a Hansom Cab』(1886年)。
 忠実な訳ではない。かなりはしょったり、加工している部分が多い。また、翻訳の正確さという点でも、のちの訳と比べて問題のある点が少なくないという。まあ、翻訳された時代性を考えれば、仕方ないだろう。
 また原作の調査や比較、横溝正史翻訳年表など、附録部分もしっかりとつくられているのが嬉しい。
 両作とも、ミステリとしての出来はまあまあというところだろう。『二輪馬車の秘密』などは、あしざまにいう評者も少なくないが、けっして捨てたものではないと思う。
 ミステリ・ファンにとっては必読の一冊。
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