拙者は受験生ではないのですが、日英の会話文化のちがいや、日本文化の将来といった話題など、大変興味深かいです。そんなことに関心のないという受験生には即効、役に立つ本かどうかは知りませんが、誰もが将来いやおうなく考えさせられる話題でしょう。
著者はベイトソンやその翻訳者である佐藤良明が好きなようですが、その話題もおもしろい。佐藤は話題になった東京大学教養学部英語教室の‘The Universe of English ‘シリーズというテキストを柴田元幸と共に編集し、東大の英語教育改革にかかわっていた人。入試問題の変化にも大きな影響を与えたそうである。著者はベイトソンや佐藤の問題意識をうけつぎ、英会話にはロジックだけではなく、場や関係のロジックをとりこんだメタロジックもあるということを重視している。
ところでベイトソンって誰って?受験生にはそんなことを知る余裕がないかもしれないですが、大学で学ぶ科学全般に、デカルト近代主義を超える影響をあたえた重要人物。彼のダブルバインド論の紹介なんかも書いてあります。