ほとんど標本作りをやったことがない人には基礎的なことがかいてあるのでよいのかもしれない。
ただ、一歩踏み込むと書いていないことがたくさんある。果実とか乾きにくいもの、胞子のあるものなどについては書かれていない。虫よけの方法もない。海外で標本をつくる(それを日本にもってくる)にはどうしたらいいのかも書いていない。
自由研究とかそういうレベルならいいのかもしれないが、もう一歩専門的に踏み込んだものをやろうとすると圧倒的に情報が足りない。なので、実際に標本を作ろうとしてこれを見たとしても足りない情報がたくさんあって困る人もいるだろう。勧められた本には情報がないのに、専門家に聞けば「どうしてそんなことを知らないのか」と叱咤されてしまうという状況に陥る可能性もある。きちんと説明する(される)というより、OJTのような形でやり方を学んできた専門家が多いせいで説明が苦手なのかもしれないが、素人がそれを全て察することは難しい。