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樅ノ木は残った (中) (新潮文庫)
 
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樅ノ木は残った (中) (新潮文庫) [文庫]

山本 周五郎
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

生誕100年。いま、この時代だから、山本周五郎の世界。「極悪人・原田甲斐」をくつがえした不朽の代表作。

幕府老中・酒井雅楽頭と伊達兵部とのあいだの六十二万石分与の密約。それが、伊達藩に内紛をひきおこし、藩内の乱れを理由に大藩を取り潰そうという幕府の罠であることを見抜いた原田甲斐は、藩内の悪評をも恐れず、兵部の懐に入りこむ。そして、江戸と国許につぎつぎひき起こされる陰謀奸策、幼君毒殺の計略をも未然に防ぎ、風前の灯となった伊達家安泰のため、ひたすら忍従を装う。


登録情報

  • 文庫: 416ページ
  • 出版社: 新潮社 (2003/02)
  • ISBN-10: 4101134650
  • ISBN-13: 978-4101134659
  • 発売日: 2003/02
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
樅ノ木の主人公、原田甲斐の趣味が猪や鹿を狩ることだという点は山本周五郎のユーモアである。あの、静かな権謀術数にたけた原田甲斐が一人で山にこもり、獣を取る。この違和感が、小説にユーモアを添えている。特に大きな牝鹿”くびじろ”との対決は、濃厚な人間模様で充満しているこの小説の清涼剤。カロリーたっぷりのメインコースに添えられた温野菜といった感がある。純粋に楽しめる。ただ、一点どうしても分からないのが、農夫が原田甲斐を救うシーン。農夫は原田甲斐を鉄砲でうつためにずっと甲斐のあとをつけてきたのに、甲斐が大鹿の角でやられる直前に甲斐をうたずに大鹿を撃って甲斐を救った。その理由は、いまだに分からない。のどに刺さった魚の小骨のようにひっかかっている。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By パンタロン VINE™ メンバー
形式:文庫
 なぜ山本周五郎の作品は新しさを失わないんだろう?物語は江戸時代初期の「伊達騒動」を題材にしているのにもかかわらず、その登場人物には深く感動を与えられるし、共感も得られる。
 それは山本周五郎と言う人が人間の深い真実と言うものを感覚的に捕らえていたからなのではないだろうか?
 「一人で生きる」ということを自分に課せられた使命のために厳しく自身を戒める主人公の原田甲斐は現代においても尊敬できる人物である。その生き方に深い感動を感じずにはいられない。
 そして、唯一心を通わせた宇乃、そして自然(くびじろ、鯉、樅の木)にはその存在が極めて大きい。ことにラストは圧巻である。故郷から移植した樅の木はたった一本でその地に根を張っている。甲斐は自らをそこに投影し、宇乃にそれを託したのではないだろうか?原田甲斐の悲しさと強さが強く出ていて素晴らしい締めくくりとなっています。
 この作品は登場人物が多かったり、江戸時代の役職名などが重要になってきたりして、なかなか読みづらいところもあるだろうけど、傑作であることは間違いようがありません。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ANA
形式:文庫
冒頭から一気に江戸時代に読者をタイムスリップさせた周五郎。中巻でもその勢いは止まらない。伊達藩や幕府の重臣たちの重々しい政治の世界―トップの苦悩と決断を描く一方、平凡な市井に暮らす人々の懸命で可憐な姿も巧みに織り交ぜ、息をつかせない。見事である。
多くの人に影響を与えた、というのがよくわかる作品世界だ。

若い人たち、もっと周五郎を読みましょう。
文庫になって手に取りやすく、文字使いも改められ、作者本来の平易で明快な文章が味わえる。読者に対するサービス精神に胸を打たれます。

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