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構造構成主義とは何か―次世代人間科学の原理
 
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構造構成主義とは何か―次世代人間科学の原理 [単行本]

西條 剛央
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

新たなメタ理論(原理)として「構造構成主義」を体系的に提示する。異なるルールに基づく領域の人々と、建設的な議論を行うための基本的なスキルとなる原理を考案する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

西條 剛央
1974年宮城県仙台市に生まれる。2002年次世代人間科学研究会設立・主宰。2002年~2004年日本学術振興会特別研究員。2004年早稲田大学大学院人間科学研究科にて博士号(人間科学)取得。非常勤講師として以下を兼任。東洋大学(人間関係論)、立教大学(社会論)。東京福祉大学(社会心理学・生涯発達心理学・心理学基礎実験など)。研究生として国立精神・神経センター精神保健研究所に所属。専攻、心理学(発達心理学・社会心理学・質的心理学)、構造構成主義(構造構成的発達研究法、構造構成的質的研究法など)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 251ページ
  • 出版社: 北大路書房 (2005/04)
  • ISBN-10: 4762824275
  • ISBN-13: 978-4762824272
  • 発売日: 2005/04
  • 商品の寸法: 21 x 14.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By etc
形式:単行本
他の方が書かれている通り、本書はとても「常識的」な内容です。

本書に書かれている内容は、
まともで理性的な「大人」であれば身につけているべき作法かもしれません。

しかし、自分たちは、まさにこの本書のテーマである、
不毛な「信念対立」を嫌というほど経験し続けています。

提示した理論や言説は、
何も己の信念を貫いて勝ち負けを決めるためではなく、
何のために存在しているかを常に確認しながら、
現実世界の中で練られていくものだと思います。

本書の素晴らしいところは、
この、知っている人には当たり前の思考方法を、
哲学の方法論で、かつ日常的に使われる日本語で、
説明しようしているところです。

本来、哲学や思想とは外国の難しい論者の言説を、
さらに難しい言葉を使って説明するのではなく、
現実の世界の中で、誰もが疑問に感じたり、悩んでいる問題を、
論理的に解明する試みのはずです。
(おっと、ここに「信念」が)

人は、とにかく矛盾なく機能する理論を求めるし、
一度確立した理論を崩壊される恐怖に敏感なものですが、

「俺の言う事を聞け! 俺の主張を取り入れない人間は◯◯だ!」

的な主張が世の中多すぎる気がします。

別に、そんなモノが崩壊したからと言って主張している人が
死ぬわけではありません(多少、傷つくだけでしょうか)

構造構成主義のようなプラグマティックで柔軟な思考方法を、
より多くの人が、問題解決の道具として身につけるのが、
世の中の様々な問題を解決する近道なんじゃないかと思います。

要は、「相手の身になって考えてみよう」ですよね!
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92 人中、66人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本書は哲学や科学論の土俵で評価を問われるべきものでしょうが,

「常識」を越えた新しい知見は全く提示されていないと思います。

著者は,その常識すら我々研究者は見失ってきたと主張しますが,

少し哲学に関心のある人文社会科学者なら,それを実証研究に実際に

どれだけ生かしているかは別として,やはり承知済みの事柄です。

さらに,ソシュールやレヴィ=ストロースをはじめとして記述内容に

誤りや疑問点があり,文章の表現や論理性も練れていません。

本書は学生の「勉強」の成果としてなら,その心意気と熱意を汲んで

5つ星と評価したいですが,プロの研究者の「研究」としては全く

評価できません。著者が今後,もっと広い世界の中で,自分の位置を

冷静に見極められることを望みます。
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By θ トップ1000レビュアー
形式:単行本
異なる学問同士の共通の原理を模索する試み。

以下概要

これまで前提を共有していないがために不毛な対立を繰り返していた学問同士は多数存在する。
そうした対立を乗り越えて、異なる学問同士で知の共有を図ろうとするのが本書である。

学問対立の原因は、前提の非共有と自身の見方の絶対化である。
そこで、フッサールの議論を元に、外界を絶対的存在とは捉えずに、主体との関係で存在するものと見なす。
通常の外界の存在(とみなされるもの)は、現象として捉えられる。

その現象の現れ方は、われわれの関心の方向性に相関的である。
これが、見方同士の対立の原因である。
関心による見方の相違に自覚的になることで、異なる見方の人との対話が可能になる。

現象に対して、構造(理論)を提供して、よりよく説明することが学問の目的である。
そのため、どの見方を用いるかは場合場合の有用性によって決まり、それらは絶対的なものではなくなる。(要するに解釈である)

構造をアナロジー的に活用することで、これまでまったく違う学問と見られていたところから、理論を借りてきて利用することが出来る。
見方を絶対視しないことで、ある学問の既存の見方では取りこぼされてしまうような事柄もうまく扱えるようになる。

まったく新しい原理の提供ということであり、筆者の論は非常に興味深い。
異なる見方同士の対話の原理として、筆者の提示する構造構成主義(私が勝手に名づけるなら現象学的プラグマティズム)は有用そうであり、今後に期待できる。

ただし何点か疑問点もある。

まず、「主体を離れた独立の外界は存在しない」という見方自体が決して絶対的見方ではなく、現象学による一つのアプローチに過ぎない。
そのため、この現象学的見方が絶対視されているきらいがあり、この見方を採用しないものとの対話はどうするのかというのは問題として残されているように思う。

次に、論を発話者の関心に還元してしまうのは、ともすると「彼がああいう議論をするのは、実は彼の利益になるからだ」という動機論、人と論とのすり替え、を誘発する恐れがある。
それに対する注意は必要だと思われる。

あと、フッサール=竹田・池田をやたらと引用しているが、彼の論が正しいのかのサポートは特に行われているようには思えない。
したがって、上記の人々に同意しないと、筆者の論が空振りになる可能性がある。

ともかくも、次世代の原理になる可能性は十分に秘めており、ともすると今世紀の古典になっているかもしれない。
そういう意味では、一度は目を通しておきたい本だろう
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