東京大学の社会基盤(土木)工学科での講義内容をまとめた本です。
以下7回の講義の中で、それぞれの主題について説明すると同時に、
「デザインとはなにか?」という問いに対して著者が考える本質が語ら
れてていきます。
第1章 総論
第2章 組構造
第3章 スティール
第4章 コンクリート
第5章 プレキャストコンクリート
第6章 木造
第7章 構造デザインの最前線
著者は建築家。長いキャリアの中で得た知識や経験を土木系の学生
に伝えるべく、この講義は行われます。学校の講義なのに、あえて、
著者の考えや好み、捉え方を言い切ります。そして、「私はこう考え
る。君たちは自分の頭で考えなさい。」と問いかけていく姿勢に好感
を持ちました。
リダンダンシー(冗長性)に対する認識の大切さ、ものづくりの「空洞
化」への対応等々、学生しかも土木系の人だけに聞かせるにはもっ
たいない話が続きます。社会で活躍しているエンジニアこそ読むべき
本です。
「解析するだけなら自動でコンピュータで答えが出せる時代です。そ
んな時代で極めて大切なのは、構造、力、材料などに対して、エンジ
ニアがいかにイメージを持てるかです。」