榊原氏は、1995年大蔵省国際金融局長就任後に当時の超円高に対抗し、為替政策を、
スムージングオペレーション(円滑化操作)から、押し上げ介入に変更し一躍勇名を馳せた。
また、いわゆる口先介入を盛んに行ったため海外の報道関係者にMR.YENと呼ばれ、常に
その発言が注目される存在となった(前著『強い円は日本の国益』P101〜p106より)
現在は早稲田大学教授、エコノミストとして活躍中で、その実務経験を活かし、特に金融政策
財政政策について極めて実践的かつ論理的な提言を行っている。
しかし、この本は榊原氏の得意ジャンルである政策批判・政策提言から離れ思考法(勉強法)
をテーマとしているためか、精彩を欠くというより極めて平凡な内容に終始している。
誰もが考えるであろう思考法(勉強法)により、あれだけの実績を上げているということは
逆に『学問に王道はない』ことを証明しているように思う。