まず最初に、本書の内容は実に驚くべきものなので、
ヘミシンクかアセンションのどちらか、または両方の
予備知識がない人には、すぐには受け入れにくいだろう、
ということを断っておく。このレビューについても同様。
著者はヘミシンクという脳波コントロール技術を用いて、
長年、非物質世界の探索に携わってきた人である。
その中で、2012年の地球に起こることについて、人類より
進んだ意識体たちから得た情報をまとめたのが本書だ。
前著の『「臨死体験」を超える死後体験 4 - 2012人類大転換』
よりもはるかに踏み込んだ、詳細な報告になっている。
内容はネタばれになるので差し控えるが、一言でいうと、
死後の世界を含む地球生命系全体が今より高い意識レベルに
移行するということだ。
一見すると、従来のアセンション説と似ているようだが、
大事なのが「死後の世界を含む」という点だ。
アセンション説では、急激な意識のレベルアップについて
いけない人間は死ぬことになり、それは避けるべきことの
ように言われてきた。ところが本書の情報によると、
確かにこれから地球人口は急減するのだが、それは必ずしも
避けるべきことではなく、むしろ人類にとって良いこととして
計画されているらしい。
つまり視野が拡大しているのだ。死後の世界を含む、
非物質世界に起きる変化まで考えることによって、
全ては良い意図によって、良い結果に導くように
計画されている、ということが明らかにされている。
これを読んで、従来のアセンション説はかなり歪められた、
一面的な情報であるという感じがした。元エンジニアの著者も、
アセンション論者の言う「フォトンベルト」の非科学性を
本書で指摘している。もっともどちらも、信じない人には
荒唐無稽なおとぎ話に聞こえるかも知れないが、ヘミシンクは、
基本的には望めば誰でも自分で体験できるという点で、
従来のアセンション説が頼っているチャネリングよりも
優れた情報源であるように思われる。
事実は小説より奇なり、とはよく言うが、著者が見聞した
宇宙の「事実」は、SFよりはるかに面白く、壮大である。
2012年に関心のある人はもちろん、意識の構造や人類の起源に
興味がある人も、ぜひ手に取ってみるといいだろう。