最近“おやじバンド復活”や“歌声喫茶盛況”などの記事をよく目にします。世の中100年に一度の不況といわれる時代にあって,かつて元気だった“オッチャン”世代が世間から見放される憂き目にあい,社会全体に暗雲が垂れこめる中で,絶妙の題材選択とキャスティング(チョン・ジニョンssi,キム・サンホssi,キム・ユンソクssiという演技派に加え,若手の有望株チャン・グンソクssiがベストマッチ)で,実にタイムリーな作品を提供してくれました。
20年前に解散した学生ロックバンド“活火山”のメンバーたちは,銀行をリストラされて,妻に家計を支えてもらうギヨン(チョン・ジニョンssi),優秀な我が子のために駆けずり回るソンウク(キム・ユンソクssi),妻子は海外留学中の単身生活者ヒョクス(キム・サンホssi)と,それぞれが懸命に現在を生きています。
そんなある日,バンドのリーダーだった親友サンウの訃報がギヨンに届き,学生時代の仲間として共に歌い過ごした青春が甦ってきます。
ギヨンは何かに憑かれたようにバンドの元メンバーたちに “活火山”の再結成を促し,最初は否定的だった二人も次第に再結成への希望が膨らんでいきますが,最後のハードルはサンウが担当していたヴォーカルです。
しかし,ここからがキャスティングの妙といいますか,亡きサンウの一人息子ヒョンジュン(チャン・グンソクssi)の登場となるわけです。
分野としてはコメディに属すのかもしれませんが,きっと本作で元気を取り戻してくれる中高年の皆さんも多いと思います。
なお,“活火山”のメンバー4人は,それぞれの楽器を1か月半から2か月練習し,コンサートの場面などでは実際に演奏したそうです。