渡辺昇一氏の書籍ということで本屋で手に取り、前半の内容が面白そうだったので購入。5章だての中で、1章の「読書のすすめ」と2章「読書のコツ」には「グレープフルーツとビタミンCのサプリメントの差が、読書とインターネット情報の差である」とか、座右の書として上げられている本など"なるほどね"という部分もあったが、総じて、退屈な内容であった。
というのも、著者が、本そのものを楽しみの対象としている人物であり、本からできるだけエッセンスを吸収し、ビジネスに生かしたいと考える、私の読み方とは対極にあり、「そういう読み方も少しは必要かもしれない」と思うにとどまったからだ。
後半は、「あの有名な先生に進められた本は本当に楽しかった。先生の見る目はさすがだ。」「あの時買ったブリタニカはお買い得だった。市場価格の1/10で買えたから。これでやっとブリタニカ全部そろった」「外国で読みあさった小説はすごくおもろかった」という内容で、回想録に近いものになっている。
「楽しかった読書生活」とのタイトルが妥当だと思う。
ただ、著者がどのような本によって人格形成されてきたのかということ知るには有用であり、読む場所を選べば、購入の価値はあると思う。