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極限捜査 (文春文庫)
 
 

極限捜査 (文春文庫) [文庫]

オレン スタインハウアー , Olen Steinhauer , 村上 博基
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 980 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

刑事としての責務か、人としての矜持か。東欧の国で捜査官を務める私を、その問いが苦しめる。元美術館長の変死、画家の惨殺事件、政治委員夫人の失踪、終戦直後の未解決事件…山積する事件に影を落とす、国家の暗部。破滅を覚悟し、私はその闇へ切り込むことを決意した。熱く、骨太に、刑事たちの誇り高き戦いを描く警察小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

スタインハウアー,オレン
アメリカ、ヴァージニア州に育つ。チェコ共和国など東欧諸国に在住、現在はハンガリーに住む。2003年、「嘆きの橋」で作家デビュー

村上 博基
1936(昭和11)年生まれ。東京外国語大学ドイツ語学科卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 529ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2008/10/10)
  • ISBN-10: 4167705672
  • ISBN-13: 978-4167705671
  • 発売日: 2008/10/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
本書のメインストーリーは、1956年の東欧の小国を舞台にした警察小説である。主人公の‘わたし’ことフェレンク・コリエザールは民警殺人課捜査官で、37才の大男である。彼は同僚らと共に、元美術館長のガス中毒変死事件を皮切りに、ある画家の惨殺事件、共産党役員夫人の失踪事件を任される。また、第二次大戦直後、連続婦女暴行殺人の捜査中に殺害された、‘わたし’の相棒だった捜査官の事件も未解決で残されている。

民主国家でない社会主義国の国家の暗部が、しかも終戦後10年余りしか経っていないシチュエーションが、‘わたし’たちの捜査に暗い影を落とす。捜査課の国家公安捜査官やモスクワから派遣されたソ連KGB局員の監視を受けながら、それでも‘わたし’は、刑事としての責務と正義を貫き、破滅を覚悟で文字通り「極限」の捜査をおこなうのだった。

また、本書は、原題の『Confession』、すなわち小説家でもある‘わたし’の『告白』小説の形をとっている。彼は妻のマグダとは離婚寸前の危機的状況にあり、愛する14才の娘アグネスのためにかろうじて踏みとどまっている。一方で文芸サークルのメンバーである人妻と不倫関係にもある。こうして本書は、サブストーリーとして‘わたし’の私生活を描くことにより、歴史、政治、犯罪といった大きなテーマのみならず、多様な面を持つ生身の人間のドラマとして、読者に迫ってくる。

‘わたし’は、息が詰まるような終戦間もない社会主義国家に生きる、捜査官であり、小説家であり、夫であり、父であり、そしてなによりもひとりの男なのである。
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By hoge2 トップ1000レビュアー
形式:文庫
この作者の欠点は、前作も同じですが、ばたばた動いていたら偶然真相が明らかになる、主人公の思い付きがたまたま真相につながるといった、ご都合主義的な要素が強い謎解きです。
しかし、社会、仕事、家庭のいずれにおいても、鬱屈した主人公たちの姿は独特の魅力があります。特に後半1/3を過ぎたあたりからの息苦しさを覚えるような緊迫感は読み応えがあるでしょう。
単純な意味での解決では済ませないストーリーにも好感が持てます。おそらく作者の描きたいことは謎解きではなく、もっと人間的な主人公たちの姿なのでしょう。
五部作とのことなので、続編も訳されることを期待しています。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 凱晴 トップ1000レビュアー
形式:文庫
冷戦の転換点における社会主義国が舞台。小説を通じて当時の情勢や人々が考えていたことがわかるし、当時の社会通念に加えて、貞操観念やみたいなものも垣間見ることが出来る。

また、殺人事件を追うミステリーや政治謀略を描くサスペンスといった側面をもっており、ストーリー展開もいい。

が、しかしその一つ一つのエレメントやストーリー展開が独立しているように感じるので、中盤に差し掛かると最初に方に書いてあってあったこととの関連性を感じなくなったり、そっちのテーマを書きたいのなら、こっちのテーマは必要ないんじゃないのと思ったりしてしまう。

もう少し、各要素間のコラボレーションがあれば、例えば、時代背景や社会情勢とミステリーがうまく絡み合っていれば、長編であっても退屈を感じることなく読めるのではないだろうか?
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