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極意で学ぶ写真ごころ
 
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極意で学ぶ写真ごころ [単行本]

伊藤 みろ
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,520 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介


技術+αとは?
多くの写真技法の盲点をつく「極意」


本書は「記録」「創造的視点」「詩情」の3つ全てを兼ね備えた作品づくりを
実践的に説きながらも、“写真における表現とは何か”という「心構え」まで踏
み込んだ写真術を伝授します。また、写真技法の盲点であり、多くの人が正確
には理解できていない「色温度」「あおり」の問題などにも基礎からアプロー
チし、世界水準のテクニックも多数収録。コラムではバウハウスの実験写真や
ムンカチの「動感のスタイル」などアートに関する歴史、押さえておくべき普
遍的な知識を体得でき、あなたの写真表現の幅を広げます。


■「アサヒカメラ」誌で大反響を呼んだ連載、ついに書籍化!

著者について

伊藤みろ(いとう みろ)

写真家/美学家/アーティスト。アートとドキュメンタリー、クロスメディア
アートまでジャンルを越えた領域で、ドイツ、アメリカ、日本を中心に、世界
の写真文化の第一線で活動。国際写真年鑑『Graphis Photo』(2003年度)の
表紙を日本人として初めて飾り、アメリカPIC (Photoimaging Information
Council) の公式サイトにおいて特集された。ヴェネチア・ビエンナーレ(ダン
ス部門, 2006)の公式イメージに作品が選ばれ、NYリンカーンセンターでの個
展『Men at Dance - from Noh to Butoh: Japanese Performing Arts, Past
and Present (能から舞踏まで) 』の全作品55点をニューヨーク公立図書館の
永久コレクションに寄贈。舞踏家・室伏鴻を撮りおろした「Quick Silver」シ
リーズは、ヴェネチアやNYだけでなく、ロンドン、ウィーンをはじめ、世界各
地のダンスフェスティバルのポスターを数多く飾った。NYで9.11を体験以降、
東西の心の架け橋となるアーティストメッセージを発信すべく、日本の精神文
化をテーマにした写真や映像を世界の美術館・図書館、大学や研究機関に寄贈
するプロジェクト「メディアアートリーグ」を推進。著書に『魅せる写真術』
(MdNコーポレーション)がある。

登録情報

  • 単行本: 149ページ
  • 出版社: フィルムアート社 (2011/11/25)
  • ISBN-10: 4845911809
  • ISBN-13: 978-4845911806
  • 発売日: 2011/11/25
  • 商品の寸法: 26.3 x 19.1 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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 皆さん写真を撮りだした頃はどんな気持ちで撮ってましたか?

「わぁ、綺麗」「こんな感じで撮れるんだぁ」

写真って面白い、楽しいと感じてシャッタ−を切っていたと思います。
でも、時間が経つに連れて自分の写真を改めて眺めたとき
「他の方とちょっと違う自分には無い何かが・・・・」
それまでに自分は色々な写真の撮り方からカメラの機能といろいろな書籍を読んできて自分なり実行してきたが
そんな事を感じた方は是非この書籍を読んでみて下さい。

カメラを操作するのは人間です。あなた自身の目で見た瞬間、心に何か感じたときに
自分の指がシャッタ−を切っているんです。その感じた気持ちが写真に写しだされなけらば成りません。

どうしたら感じた気持ちが写真に写しだされるだろうか。それは
写真への「心構え」この書籍には心構えが所狭しと書き上げてあります。
例題写真も「門下生」と「師範」という形で比較対照することで非常に理解できるように構成されています。

初級者の方から上級者の方まで手元に置かれることをお勧めします。
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写真は「記録」なのか、それとも「芸術表現」なのか。
あるいは、テクニックや機材の使いこなしを重視するか、撮影者の感性の発露を最優先事項と見なすか。
人によって考え方は分かれると思います。
私は、この本を、著者が写真を通して到達した美学と哲学の開示だと思いながら読み進めました。
少し長くなりますが、特に惹きつけられた箇所を引用します。

「無とは、何もない状態ではなく、完全の調和でありながら動力を内に秘めた状態なのかもしれません。そして調和の中から仄かに立ち顕れる、存在の秘めたる力に自らのこころを委ねるのが写真を撮ることであり、写真術の神髄なのだと思います。」

まさにそのとおり!
現代物理学においても、「真空」は何もない状態ではなく、素粒子が常に生成と消滅を繰り返す本源的な空間であると考えられているように、通常、人間の五感では感じ取れない対象・領域であっても、その内奥に存在するものへの「心の視線」とでも呼ぶべき感受性を持ち続けることは、写真を始め、あらゆる探求の基礎となるスタンスではないでしょうか。

「写真とは、世界を見つめるまなざしです。いのちを見つめるまなざしです。・・・(中略)・・・美とは『他のいのちへの共感』であり、写真を撮ることは、自然に現れたいのちを写真家が発見していく創造的な行為、『自力』としての美の働きになります。」

写真は、撮影の対象となる被写体が存在しなければ成り立たない「受動的」な芸術です。
しかしながら、一見受け身とも思えるその行為は、同時に、偶然と必然が織りなすタペストリーであるこの世界を前に、その世界を受け入れ、可能ならば一体のものとなろうとする雄々しき態度でもあります。
「他力本願」とは、決して「あなた任せ」の無責任な生き方ではなく、信をすべて仏に預ける英雄的な心理を意味すると思えば、「自力」から発してその無力を知り、ついには「他力」へと至る道のりは、「写真を撮る」という一つの道を通じても見出すことができるのかもしれません。

「鉄斎の画に通じうる、かたちの裏側にある『いのち』のエネルギーを表現に転化させたものが、写真メディアのもつ逸気なのではないでしょうか。」

「逸気」よい言葉ですね。
「すぐれた気質、世俗を超越した気風」という意味だそうです。
写真も、写真以外の芸術も、人間の持つ(人間にのみ与えられた)精神性の発露以外の何ものでもないでしょう。
だからこそ、この世にあって至上の価値を持ち得るのではないかと思います。

私自身も写真家を名乗り、写真による表現活動を行っていますが、著者のこうした考え方と写真に向き合う姿勢に、大きな勇気をいただきました。
一読をお勧めします。
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