大人気コミック「北斗の拳」に登場したキャラクター
「ジャギ」を主人公にしたスピンオフ作品です。
以下ネタバレを少し含みます。
タイトルや表紙からは北斗の拳の本筋とは別でジャギが悪の限りを尽くし
大暴れする「強いダークヒーロー」を演じるのかと予想していたのですが
意外にも(?)ジャギが何故ああなったのか。
その半生をこと細かく追った伝記のような内容になっています。
現在と過去を挟み挟みで物語が進行し
ジャギの幼年時代〜リュウケンとの出会い。北斗神拳との出会いが描かれています。
幼少の頃からジャギの周りには自分にコンプレックスを抱かせる状況が
取り巻いていて、心の中で色んな思いが屈折し跳ね返り
自分にジレンマを感じ悔しい表情をする少年ジャギがすごく良いです。
上手い感じにジャギに感情移入させてくれます。
また本編ではあまり見られなかったジャギの優しさや明るい話しも描かれています。
ジャギの結末を知っている分その描写は逆に辛いものがありますが・・
拳法家が素手の勝負を望みそれを受けて立ったハズが
何の躊躇もなく拳法家をショットガンで銃殺するなど、これぞジャギ!なシーンや
本編で見られたジャギの技や小道具にそんなルーツが・・wと思わせられる
シーンもあるのでその辺も面白いです。
男の子らしい「強くなりたい!」という気持ちを持つ半面、
どこか女々しく繊細で打たれ弱い心を持ったジャギが運命に翻弄されていく様は
親のリュウケンではないのですがとても心配になり切なくなりました。
そして結果は案の定・・
客観的に見たらジャギは負け犬で身の程知らずだったのかもしれませんが
どんなに惨めになろうとも必死に自分のアイデンティティを探し
生きようとする様は勇気をもらいました。