現実の問題をベースに地方医療の崩壊と司法の横暴、官僚の無策・無責任を訴えた作品。中途半端という意見が多いが、福島事件がおき無罪が確定したこと、夕張市が破綻して、市民病院再生のプロを送り込んだが失敗したことは周知の事実なので、わざわざ付け加える必要はないと思います.今回はAIには全く触れず、医療崩壊という問題にしぼって、その実情をうったえたいという作者の切実な思いが、独特のユーモアのある文体で.綴られています.最後の世良医師に言葉は作者の希望なのでしょう。医療関係者として、日々、この惨状を訴えようとしてもせいぜいネットに愚痴をこぼすことしかできないものが多い中で、多くの人々にメッセージを発信し続ける海堂氏の姿勢に頭の下がる思いです。