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そこに行かないと味わえない食。その地で食べてこそ美味しさが輝くもの。
日本中を旅して見つけ、出会った旨いものを「ローカルグルメ」と呼ぶことにし、
それらの店を、その見つけ方とともに紹介していく。
それを目的として旅に出るのもいい。旅の途上でふと目について食べるのもいい。
その地の空気と一緒に食べる。それがローカルグルメの醍醐味である。
最初にお断りしておきたいのは、本書はいわゆる〈食通〉の方に向けたものではないということ。
と言って〈B級マニア〉の方向けでもない。
日本には、まだまだ知られざる〈食〉があることに、
心を動かされる方にこそお読みいただきたいと願っている。
〈食〉をランクづけしたり、星の数で評価しようとなさる向きには
お役にたてないだろうことを、あらかじめお断りしておく。
(「はじめに」より抜粋)
【著者プロフィール】
柏井壽(かしわいひさし)
一九五二年京都府生まれ。七六年大阪歯科大学卒業後、京都市北区に歯科医院を開業。
生粋の京都人であることから京都関連の、さらには生来の旅好きから、旅紀行のエッセイを執筆。
BS FUJI『絶景・旅の時間』「絶景温泉」シリーズの監修・案内役も担当する。
著書に『京料理の迷宮』『ふらり 京都の春』『京都 夏の極めつき』『おひとり京都の秋』『京都 冬のぬくもり』(以上、光文社新書)、
『京都 至福のひと皿』(JTBパブリッシング)などがある。
柏木圭一郎名義で「建築学者・京極要平の事件簿」「名探偵・星井裕の事件簿」シリーズを執筆。
最新刊に『京都西陣 能舞台の殺人』(小学館文庫)、『京都大原 名旅館の殺人』(講談社文庫) 。
【目次】
第1章 美味しい〈食〉の見つけ方
1.これぞローカルグルメ——長崎の朱いカレー
2.信州松本の〈山賊焼〉と山口の〈山賊焼〉
3.金沢のハントンライス
4.ふらりと見つける行きつけ店——小樽の江戸蕎麦
第2章 全国 ご当地麺を求めて
1.京都のカレーラーメン
2.名古屋〈駅きしめん〉と〈あんかけスパゲッティ〉
3.近江長浜〈のっぺいうどん〉と〈イタリアン〉
4.熊本の〈太平燕〉
5.瀬戸内周南の中華そば
6.極みのカレーうどん
7.京都の焼きそば
第3章 ニッポンのホッとする味、ごはん
1.ごはんものの王様——至福の駅弁
2.日本に鰻があってよかった----ニッポン鰻行脚
3.JR品川駅山手線ホームの〈品川丼〉
4.ニッポンのカツ丼
5.日本の国民食カレー
第4章 ローカル居酒屋紀行
1.地方の居酒屋事情
2.日本一の居酒屋は近江草津にあり
3.名古屋めしをアテに飲む居酒屋
4.火の国熊本の赤い居酒屋
5.高知のハチキン居酒屋ハシゴ酒
6.北の居酒屋(弘前・盛岡)
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