「おそれ(1969年5月発表・全71ページ)は、「おろち」第1話の大傑作「姉妹(1969年6月発表)」とテーマ、シチュエーション、構造など非常に良く似ています。姉妹のおぞましい愛憎を描いた背筋の凍るような作品で、こちらも名作といえる完成度があります。
確か以前インタビューで、「姉妹」と「おそれ」は同じ時にパターン違いとして考えた作品だと語られていたはずです。「姉妹」が好きな人はこちらも絶対読んだほうがいいと思う。あ、あくまで別の作品なので、もちろんおろちは登場しません。
「偶然を呼ぶ手紙(1968年・全156ページ)」は、洋子が憂さ晴らしにめちゃくちゃに人を中傷する手紙を適当な住所を書いて出したところ、“偶然”ある女の子の元に届いてしまう。一通の手紙が人の心を傷つけ、周囲を巻き込んでどんどん事件の波紋は広がっていく。なかなかまとまりの良い少女漫画だと思います。ホラー色は、ほとんどありません。
「おそれ」
「偶然を呼ぶ手紙」