本書は業績評価・管理の研究で名高いアンデイ・ニ−リ−教授が、業績評価・管理に関する論文をまとめたものです。目次からも明らかですが、第一章「業績評価の会計的視点」から、第二十一章「eビジネスの業績評価」まで、多くの学者(と少数のコンサルタント)が様々な視点からこの問題を論じています。本書でも何度か指摘されていますが、1)大中小を問わず多くの会社が業績評価・管理システムを導入しているが、2)その仕組みに満足している会社は無いのが現状で、そこで本書の登場となった訳です。
業績評価・管理システムは100年以上の歴史(会計がスタ−ト)がありますが、依然として管理者が負うべき重要な課題の一つになっているということは、企業を取り巻く環境や企業内部(目的・組織・プロセスなど)などが劇的に変化していることを物語っているのでしょう。(その点具体例に乏しい本書の中で、第二十一章eビジネスは良く書かれており実務家にも参考になると思います)最近流行の「成果システム」ですら、業績評価・管理システムがしっかりしていなければ何もならないですね。
多くの担当(管理)職の人たちにとって、既に構築済の自社システムが良いのか悪いのか、効率的などうか、業績向上を支えているシステムなのか否かなど、常に自問し改善していくべき課題だと思います。参考とすべき本が少ない分野ですから、理論的側面から論じている本書でも是非一読すべき一冊だと思いレビューを書きました。(後は自分で工夫するしかない?)