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楡家の人びと (上巻) (新潮文庫)
 
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楡家の人びと (上巻) (新潮文庫) [文庫]

北 杜夫
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

楡脳病院の七つの塔の下に群がる三代の大家族と、彼らを取り巻く近代日本五十年の歴史の流れ……日本人の夢と郷愁を刻んだ大作。

登録情報

  • 文庫: 461ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1996/02)
  • ISBN-10: 4101131066
  • ISBN-13: 978-4101131061
  • 発売日: 1996/02
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 三島由紀夫が”これこそ小説なのだ”と称揚した年代記, 2001/7/24
By 
レビュー対象商品: 楡家の人びと (上巻) (新潮文庫) (文庫)
戦前の東京に成立し、消えようとしている山の手族と言うブルジョワ階級の年代記。著者の祖父からはじまる精神科医の一族とその病院を描く事により、20世紀前半の日本をも描く。著者固有の上品なユーモアが基調にあり、登場人物たちも魅力あふれる。特に初代院長楡基一郎は忘れ難い印象を残す。トーマス・マンの「ブッデンブローグ家の人々」に影響されている、と言われるがいまや日本の小説を代表する一冊だと思う。
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16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 “市民的な文学の最高峰”, 2008/1/19
レビュー対象商品: 楡家の人びと (上巻) (新潮文庫) (文庫)
 他の方のレビューにもあるように旧版の文庫の推薦文で三島由紀夫はこの本を戦後の最も重要な日本文学の一つに挙げ、これこそ小説と評価した。市民的な意味を持った完成された文学とも言っていたような気がする。ともかく、あの三島由紀夫が手放しでこの本をベタ褒めしていた訳である。読む前はあまりの褒め言葉に『買い被りすぎたんじゃないか』という気も起こさせたが、一読してこれらの評価が文庫の売り上げを伸ばすための下らないお世辞文句ではないことは簡単に分かった。真に市民的な意味を持ち得た小説、これだけの文句を眺めているだけではどんな小説なのかは分からないが、読んでみると三島由紀夫が推薦文を通して言いたかった事が分かってくる。

 体裁からして、少なくとも自分が読んできた本の中では一種特別なものである。普通小説などと言えば主人公が一人乃至二三人いてそれらが軸になって進むが、この小説では楡基一郎が建てた病院を軸として物語が展開する。病院に生きる人々の考え方や言動、逆らえない運命などを細やかに描写していっているのだ。関東大震災、戦時空襲などの災害を挟み、各がどう変わっていくのかも良く書かれていた。楡病院年代記という感じだろうか。栄えたり、衰えたりを繰返す病院に左右される人々の空しさも、悲しさも実にうまい。何十人もの視線で展開してそれぞれが個性を失わないのも特筆すべき点だろう。構成のうまさという点では自分の中でも最高峰だ。

 長い小説だがあっという間に読めたような気がする。大きく心揺さぶられるシーンは少ないが、文学に親しんできた人ならきっとこの小説の味が分かるだろうと思う。是非読んでいただきたい。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 北杜夫の代表作のひとつ, 2007/4/7
レビュー対象商品: 楡家の人びと (上巻) (新潮文庫) (文庫)
 医師・楡基一郎が、その野心を原動力として楡家の隆盛を作り上げ、そして次の世代も更なる発展を目指すが…。稀有な人材の宝庫である楡家であっても、時代の大きな流れには逆らえず、少しずつ衰退していく様が、北杜夫独特のユーモアと共に描かれます。ユーモアがなければただの栄枯盛衰物語となってしまうところが、北杜夫のユーモアによって読みやすい作品になっています。これはネタバレになるかもしれませんが、物語の最後では楡家の生き残りが必死にもがいて生きようとする様で終わるのが、何とも救いがあるようで、やはり悲しい結末です。
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