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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
戦う男の生きざまが、ここに!,
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レビュー対象商品: 楊家将〈上〉 (単行本)
楊家将。宋の時代の初めに中国北部で、契丹族の「遼」との戦いで活躍した楊一族の物語である。描かれている時代は、西暦にして九七〇年~九八〇年のころであろうか。 「楊家将」というのは中国では「三国志」「水滸伝」と並び称されるほど人気ある物語であるという。史実をもとに後世の人が様々な脚色をつけて「楊家将演義」「北宋志伝」という書物に描かれている。ただ専門家によれば、これらの小説のデキがイマイチで、小説よりも「京劇」で人気を博し有名になったようである。書物が不人気だったために日本では、あまり知られておらず、邦訳された「楊家将」の小説としては、この北方版が初めてであるという。 北方が描いた「三国志」や「水滸伝」を読んだ人なら、お分かりと思うが、北方の歴史小説が面白いのは「男の生き様の描き方」「戦闘、とくに騎馬軍団を使った戦闘シーンのリアルさ」ではないだろうか。もちろん本書でも、その特徴はいかんなく出ている。 生粋の軍人である楊業は、戦で功を立てられればそれでいいという、まっすぐな男だ。北漢が宋に征服される前に、宋に帰順した。宋では外様だった。それが、宋王朝の文官たちや、昔からの宋の軍人たちからは妬まれた。宋は兵士の数では勝るが弱兵ばかり。対する遼は、騎馬民族だけあって強兵ぞろいだ。遼は楊家の軍勢だけを恐れていた。 そうした中で楊業以下7人の息子をはじめとする楊家軍は、最前線で遼の強兵と戦う。
10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
泣けます,
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レビュー対象商品: 楊家将〈上〉 (単行本)
楊一族が、宋の家臣となってから、遼との決戦までを描きます。楊一族の長、楊業を中心に、性格も考え方も異なるが、戦上手の7人の息子達。対するは、遼の「白き狼」と恐れられる戦の天才と、遼軍最強の騎馬隊。外様としての宋の中での権力争い、そして遼との一進一退の小競り合いの後、時は熟していく。両軍最強の部隊どおしが、ぶつかります。 泣けます。戦に生きる男の生き様、友情、親子の情、勇気、卑劣、野望。激しい戦の中で、人間のいろいろな姿、生き方が、浮かび上がります。そして、最後の決戦では、泣けます。 小競り合いを含め、戦闘シーンが比較的多く、かなりスピード感がある本です。騎馬での戦闘シーンなど、同じ著者の三国志の熱い戦いが蘇るような感じでした。 途中で、読むのやめられなくなりますので、ネンのため。
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「男はこう生きねば!」と雄々しい気持ちにさせられる小説,
By 酒本舗 (兵庫県神戸市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 楊家将〈上〉 (PHP文庫) (文庫)
日本では全く知られていない「楊家将」だが、中国では「三国志」「水滸伝」と並び民衆から絶大な人気を博している物語。ただ原典(楊家将演義)の出来がイマイチなため、中国では文学というより京劇の人気演目と位置づけられている。さてこの“北方版”楊家将。宋の軍人として戦いに散った楊業一族を主役に据えた以外はほぼ原典から逸脱、その点では張飛を妻帯させるなどした北方版「三国志」同様、掟破りの北方ワールドが炸裂している。という訳で、本作を読んだだけで中国人と「楊家将」を論じたりすると、話が噛み合わないから要注意。 絶対的に頼れる武将の父親と個性豊かな七人の息子、一族を取り巻く一癖も二癖もある武官・文官、さらには敵国の武将に至るまで全てのキャラがしっかりと立っており、「そうだ、男はこう生きねば」と雄々しい気持ちにさせられてしまう小説だ。
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