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椿山課長の七日間 (朝日文庫)
 
 

椿山課長の七日間 (朝日文庫) [文庫]

浅田 次郎
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (90件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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激務がたたり脳溢血で突然死したデパートの中年課長が、たった7日間の期限つきで現世に舞い戻ってくる。ただしみずからの正体を明かすことは許されず、39歳の独身美女の姿を借りているため、行く先々で珍騒動が巻き起こる。家族に、仕事に、やり残したことをやり遂げ、主人公は無事成仏できるのか。行動をともにするやくざの組長と小学生のストーリーをからめつつ描かれる、ハートウォーミングな「死者の自分探し」の物語である。

もともと新聞連載小説だけに、随所に泣き笑いのつぼが設定されており、著者独特の歯切れのいい文体ともあいまってたちまち引き込まれる。脇役の一人ひとりまで丁寧にキャラクター設定された「優しい人」「いい人」たちによるファンタジーは、まさに浅田節の真骨頂だ。おまけに中年の純情恋愛までが織り込まれ、山あり谷ありで読者を飽きさせない。やや意外なラストシーンはほろ苦くも温かい味わいを残す。

美しい女性の肢体をわがものにした主人公の行動のおかしみ、間抜けな死に方をしたやくざのべらんめえ口調の説教節など、著者ならではのディテール描写、懐かしくも美しい日本語の世界などは、本筋をはなれても楽しめる。死をめぐり、家族間、世代間で感想を述べ合うきっかけとしても好適のエンターテイメントといえよう。(松田尚之) --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

働き盛りの46歳で突然死した椿山和昭は、家族に別れを告げるために、美女の肉体を借りて七日間だけ“現世”に舞い戻った!親子の絆、捧げ尽くす無償の愛、人と人との縁など、「死後の世界」を涙と笑いで描いて、朝日新聞夕刊連載中から大反響を呼んだ感動巨編、待望の文庫化。

登録情報

  • 文庫: 416ページ
  • 出版社: 朝日新聞社 (2005/9/15)
  • ISBN-10: 4022643528
  • ISBN-13: 978-4022643520
  • 発売日: 2005/9/15
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (90件のカスタマーレビュー)
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83 人中、75人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 現在中学3年の受験生です。毎日毎日受験勉強をしています。

あるとき、父がこの本を読んでいました。「今日買ったんだよ。結構面

白そうだよ。」と。 一週間後、父にこの本を薦められました。

受験勉強中でしたが、少し読みました。

・・・・・・止まらない。

一気に読み終えました。当然母は怒りました。

今僕達が生きている現実の世界とはかけ離れた世界。天国地獄

本当にこんなことがあるのだろうか?いや本当にあるのではないかと、

思い、いろいろと想像してみました。

生きている間にどうしても「嘘」はついてしまうものである。

しかし、嘘をついたまま死ぬ、となると絶対に後悔が残る。

だから、もう周りの人たちを困らせたりする嘘はやめたい。

いろいろと思索できた。

本を読んで思索をしない人がいる。その人は、本を読んでいる意味がな

いおもう。

この本を読み終わったあと、なぜか涙が出てきた。

もし、今、自分が死んだら・・・・・家族が死んだら・・・・・・

絶対に後悔のない人生にしたいと思う。

今は15歳だけれど、1年で3年分くらい成長できるように

生きて生きたいと願う。

浅田次郎さん!!!!  ありがとう!!!!!

おもしろかった!!!!!!!!!!!!
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 死んでも七日間はまだ霊は現世とあの世との間をうろうろと彷徨っている、なんて言う意味でぼくは初七日というのを理解している。その間に残された遺族の側は、挨拶やら遺言やら届出やらと葬儀の後のあくまで現世的で現実的な経済の仕組みの中でばたばたと慌しく動き回らねばならない。そんな忙しくも圧倒的に感情や理性が沸騰するような七日間の、これは物語である。

 ただし主人公(たち)は死者の側。この世にやり残したことがある三人の死者が、姿をうつしみの他人に変えて、死者の弔いの場に現れ、正体を曝すことなく思いを遂げてあの世に帰ってゆくという話である。

 死そのものやあの世の描写のあっけらかんとした明るさは、浅田ならではの優しさか。そして現世に残した者たちから、生きているうちには知ることのなかった多くの真実(つまり死者への愛)を汲み取ってゆく。期限付きで蘇りを認められた死者たちは、幾ばくかのものを彼らに返し、永遠に不在になることを詫びるためにこの世を再訪したわけである。こう書くと、あくまで楽天。ヒューマン。あくまで情と情とのせめぎ合い。つまり浅田節というやつである。

 ここのところ短編よりも長編に元気の見られる浅田次郎。本書は何気なく誰もが自分の突然過ぎる死を想定した場合に考えつくような他愛もないストーリーなのだが、それだからこそ、死への用意をしていない日常がかえってよく見えてくる。不思議な仕掛けだ。

 主人公はデパート店課長、昔かたぎのやくざの親分、無垢な子供の三人。いずれも唐突に死を迎え、戻る現世で三つの物語がモ!!!ラー式に絡み合い、それぞれの宿命を承服してゆく七日間。少し思いもよらぬラストに戸惑うけれども、あの世は天国に行く人ばかりという浅田楽観節が三通りの死の苦痛をここでは癒してくれている。しみじみと読み、笑って泣ける初七日の物語である。

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17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By があ トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 素直に面白い。新作落語を聴くような導入部(落語「ぜんざい公社」を思い起こさせる)で、ぐいっと引き込んで、あとは笑いと人の情があふれるお得意の世界へ。
 椿山課長にとっては、仕事と家族と何から何まで未練を残して現世に戻ってきてみれば、部下は妻と浮気しているわ、呆けてると思っていた父には気を使われているわ、息子は全ての事情を知っているわ、昔遊んだ女は実は本当に本気で愛してくれていたことが分かるわ……もうとんでもない事態なわけですが、ドロドロとせずに笑いだけに逃げずに実にバランス良く楽しませて貰えるお話です。
 「鉄道員」や「地下鉄にのって」といった作品も好きですが、「プリズンホテル」や「きんぴか」のように笑いのエッセンスがまぶされいる作品は中毒度が高いですね。

 西田敏行さんと伊東美咲さんが演じた映画版を観てみたくなりました。
 ……小心者なのでボタン1つで「反省」して極楽浄土に逝きたいです。
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投稿日: 2009/10/24 投稿者: 平和
よかった。
一気に読めました。
笑って泣けて、心がほんわかあったかくなりました。
投稿日: 2009/9/7 投稿者: pp
笑えて泣けていっぱい考える
素敵な物語をありがとうです。... 続きを読む
投稿日: 2009/8/25 投稿者: memeko
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