オペラの鑑賞術として予習が薦められていて、あらすじを紹介する本がいくつも出ています。しかし、家で字幕版を見るのでなければ、それだけでは不十分だと思います。この本では劇を細かく追っているので予習に役立ちます。対訳本を読むのがベストかもしれませんが、対訳本はとっつきにくさがあるだけでなく、高値なこともあるので、このマンガで予習するというのは、非常に有効な手段だと思います。このレベルで筋を知っていれば、セリフの意味がわかってきますし、英字幕でセリフを確認することも難しいことではなくなります。そのため、海外公演、非日本語版DVD(日本語版よりも安い場合が多い)といったものに対応できるようになり、オペラを楽しめる幅が広がります。
この巻にはヴェルディの4作が収められています。値段が手頃なので、ひとつでも見る機会があったり、ヴェルディの歌劇について知りたいという方は、買って損になることはないと思います。
この本には、漫画本編のほか、岡田暁生氏による作品解説、林真理子氏によるオペラエッセイ、松本矩典氏によるメディアの紹介(2003年現在のもの)が付されています。