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最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
珠玉の読みきり集,
By 羽生蛇人 (秋田県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 椿―camellia (講談社コミックスフレンドB (1157巻)) (コミック)
ひうらさとるの、『初期の良さ』と『現在の良さ』の丁度まんなかに位置する感覚の作品集。表代作は1話目の「椿」となっているが、他の2話がとても良い。私は、「東京BABYゲーム」本編を読む前にこの中の番外編「Seven」を読んだ。この作品があったから、本編も読んでみたくなったのだ。はっきり言って、本編の6巻分より、この読みきり1話の方が作品の出来として重量がある。京市と敦司の関係が良い。単なる友情物語では無く、これは『小さな家族の物語』だ。そう考えると、次に入っている「パーフェクト・ルーム」も不思議な感覚のするストーリーだが、根っこのテーマはこれも『家族』の物語。 この中では「パーフェクト・ルーム」が一番印象的だ。何度も読み返した。それぞれに家族や何か『欠けたもの』を持っている少年達が共に暮らし、そこにいる人間達でしか作る事のできない『空間』を作ってゆく。それは彼等にとって不器用な家族の形なのだろう。 ひうらさとるは『何かが欠けている者たち』を描くとグンと魅力的な作品になる。それは、『無い』事を描くだけではなく、無い事によって代わりにそこに『何かがある』事を描くのが上手いからだ。 ひうら作品の魅力が詰まったこのコミックス、是非お勧めしたい。
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