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検閲 1945‐1949―禁じられた原爆報道
 
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検閲 1945‐1949―禁じられた原爆報道 [単行本]

モニカ ブラウ , 立花 誠逸
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

SCAPが掲げていた対日占領目的の一つは、「日本の民主化」であった。そして「検閲」は、民主化のための占領政策の一つであった。民主化と検閲―この相反するこがらが共存しえたのは、一体なぜなのか。本書では、きわめて厳しい検閲の対象となった原爆問題をとりあげ、検閲政策が合衆国の安全保障と深く結びついていたことを明らかにする。占領史研究に新たな光をあてる好著。

登録情報

  • 単行本: 312ページ
  • 出版社: 時事通信社 (1988/01)
  • ISBN-10: 4788788012
  • ISBN-13: 978-4788788015
  • 発売日: 1988/01
  • 商品の寸法: 19.4 x 14.4 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 アメリカは、いかに、原爆の真実を世界から隠したか?, 2005/8/13
By 
西岡昌紀 - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 検閲 1945‐1949―禁じられた原爆報道 (単行本)
 アメリカは、戦後、日本に「言論の自由」をもたらしたと言はれて居る。だが、そのアメリカが、占領した日本で、実は、厳しい検閲を行なって居た事を、皆さんは、知って居るだろうか?
 アメリカは、占領した日本において、日本の新聞、ラジオ、出版物に、厳しい検閲を加えた。その目的は、日本国民のアメリカ及び連合国に対するの批判を封じ込める事と、新憲法制定におけるアメリカの役割を隠匿する事に集約されて居たが、その一方で、特別な意味を持って居たのは、原爆に関する諸事実の発表、報道に対する検閲であった。即ち、広島、長崎に投下された原爆の悲惨を日本国民の目から隠し、占領軍への反撥、批判を押さえ込むと同時に、原爆の威力に関する科学的情報をアメリカが独占する為に、アメリカは、占領下の日本において、原爆に関する情報の発表、普及を、検閲によって、阻止したのであった。

 この本は、アメリカが、占領下の日本で行なった、そうした原爆に関する検閲を、膨大な一次資料から検証した、驚くべき研究書である。この本には、アメリカが、占領下の日本で行なったそうした検閲の詳細が記述されて居るが、医師である私にとってショッキングな事の一つはアメリカが、占領下の日本で、被爆者医療に関する医学記録を押収し、被爆者の解剖記録などをアメリカに持ち去った事実などであった。そして、こうしたアメリカによる検閲が、世界の人々に核兵器の恐ろしさを伝える事を遅らせた事は、この本のテーマが、いかに世界史的な意味を持つかを意味して居る。-本書の著者、モニカ・ブラウ(Monica Braw)は、1945年に生まれたスウェーデンのジャーナリストである。彼女は、日本に永く在住した事の有るジャーナリストであるが、この本の冒頭の「日本の読者のために」と言ふ一文の中で、こう書いて居る。--「・・・私はまた、本書が読者にとって、権力者というものはどのようにして情報一般の統制をこころみるのか、そのことを考えるよすがとなるよう願うものである。権力者による情報統制の試みは占領下の日本においてのみおこったのではない。それは今日も多くの国で、あまたのやり方で行われている。・・・(中略)・・・原子爆弾の検閲の問題は、四○年前の日本にのみかかわる問題ではない。それは、私たち一人びとりの将来にもかかわっている。」
 湾岸戦争やイラク戦争の際の情報操作を思ひ出すまでも無く、こうした情報統制は、今も続いて居る。原爆と、その原爆について、アメリカが占領下の日本で行なった検閲の問題は、優れて、現在のテーマなのである。

(西岡昌紀・内科医/広島と長崎に原爆が投下されて60年目の夏に)

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