日露戦争を多角的に捉えた本。面白い。
読売新聞取材班の著書なので読みやすい。
日露戦争の基本的な知識や、戦術などは省かれている。
そういう本は既に沢山あるので、この本では扱わない。
日露戦争といえば、坂の上の雲で知識を得た人が多いので、
司馬史観が批判されていることに触れたのは素晴らしい。
坂の上の雲では、乃木希典が異常なほど無能に書かれており、
それが批判されていることは無視してはならないことである。
あと、この本を買う人にはハードカバー版をおすすめする。
文庫版は、第二部がない(内容が変更されている?)からだ。
第二部は、海外の専門家が日露戦争について語っている。
第二部では、海外の専門家4人のうち3人が日露戦争の開戦責任に
ついて触れており、全員が開戦責任はロシア側にあるとしている。
歴史に興味がない一般の人で、大日本帝國が戦った
戦争を、全て日本のせいだと思っている人が多い。
この本の第一部でもそうした見方を批判しているが、第二部の
海外の専門家も開戦責任がロシア側にあると指摘している。
文庫版は第二部がない(もしくは内容が変更されている)。
減点は文庫版に対してです。ハードカバー版は満点です。