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検証 日朝交渉 (平凡社新書)
 
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検証 日朝交渉 (平凡社新書) [新書]

高崎 宗司
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

拉致問題で暗礁に乗り上げた日朝国交正常化交渉。日本は北朝鮮とどのような交渉を積み重ね、なぜ国交回復は実現しなかったのだろうか。両国の間に横たわる問題とは何か。日本と北朝鮮との関係を冷静に考えるために日朝交渉の歴史を初めて再現する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

高崎 宗司
1944年、茨城県生まれ。東京教育大学大学院修士課程中退。現在、津田塾大学教授。専門は、日朝・日韓関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 237ページ
  • 出版社: 平凡社 (2004/2/19)
  • ISBN-10: 4582852130
  • ISBN-13: 978-4582852134
  • 発売日: 2004/2/19
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By モチヅキ VINE™ メンバー
形式:新書
 1944年生まれの日朝・日韓関係史の研究者が、4人の大学院生との研究会での報告と討論をもとに、2004年に刊行した本。日本による植民地支配から解放された朝鮮半島は、まもなく南北に分断され、朝鮮戦争の停戦がその状況を決定的にした。以後、日本と北朝鮮は敵対関係のまま、国交さえない状態で半世紀が過ぎ、冷戦終焉後の国際環境の変化の中で、ようやく自民党政府が北朝鮮との国交交渉に乗り出した。本書によれば、第一にそれ以後の日朝交渉では、植民地支配への謝罪と賠償・財産請求権問題、戦後の償いの問題、核査察・ミサイル・工作船問題、在日朝鮮人の法的地位の問題や日本人配偶者問題、拉致問題などが議論されたが、その優先順位をめぐって両国間で意見対立が見られる。第二に、日朝交渉は米朝交渉や南北対話との関連の中で行われ、後に2003年には中国の仲介による六者協議と並行して行われるようになる。第三に、北朝鮮政府は国際的孤立と経済危機の中、日朝交渉より米朝関係を重視し、武力をちらつかせながら瀬戸際外交を展開しており、その発言も短期間に二転三転している。第四に、それに比べれば日本側の対応は理性的だが、しかしこの交渉の過程で、一貫して植民地支配に関する賠償や補償を拒否していることや、国交交渉よりも朝鮮有事対策の方を優先しているように見えることは問題含みである。第五に、特に1997年以後は拉致疑惑が日本側の最優先議題として浮上し、2002年の日朝首脳会談で金正日が拉致を認め、日本に詫びることとなったが、その結果北朝鮮に対する日本の反感は頂点に達し、日朝平壌宣言は空文化の危機に瀕している。著者はこうした状況を憂い、感情論で歴史的な射程を見失わずに、冷静に日朝国交回復のための、残された課題を整理しようとしている。日本政府側に対して厳しい指摘が散見されることには、若干注意が必要である。
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14 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 今まさに日朝交渉が再開されつつある時点で、必読の書だ。

 開かれては中断の止む無きに至った、過去の交渉の経緯を歴史的に的確に把握することが、未来の展望への前提であることは言うまでもないが、今日のテレビ報道は、それを無視したものとなっている。過去の交渉で、何が課題として先送りされてきたのかを理解することなくしては交渉は進展しない。それが外交に不可欠なはずなのだが、日本という島国の外交の低レベルさにはあいた口がふさがらない・・・。

 本書では、日朝交渉の過程での、韓国の関わりも、丁寧に示されている。韓国の民主化とともに、交渉そのものも前進してきたのだ、という事実を踏まえておくべきだ。頑迷な日本の保守派が指摘するような、太陽政策の限界が幻にすぎないことは、ここ数ヶ月の韓国の政治的状況をみれば明らかであろう。太陽政策を継承・発展させている現政権への国民的支持が厚いことは、総選挙の結果で示されたばかりだ。
 日韓が足並みをそろえて、6カ国協議を持続していくことが平和への道であることは自明のはずだが、日本のマスコミ報道は、ほとんど本質に触れることを怠っているばかりだ。
 本書に示された交渉の過程と課題を冷静にみつめることが、真の国際貢献を生み出すであろう。

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