(日経コンピュータ 2005/08/22 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
インターネットの巨大な玄関口である検索エンジンの成長は今もなお、二つの方向で続いています。
一つは、デスクトップ検索、商品検索、ニュース検索、社内ナレッジの検索などに見られる検索領域の拡大といった横軸方向への成長。そして二つ目は、ブログやRSSとの融合やウェブサービスへの取り組みなど、メディアとしての新たな性質の獲得といった縦軸方向への成長です。
検索エンジンのこうした成長の様子を見るにつけ、これまでわれわれが漠然と抱いていた検索エンジンに対する定義を見直す時期にさしかかっているのではないかと思われてなりません。
そんな検索エンジンとインターネットビジネスのこれからを知りたい人は、ぜひ本書をお読みいただきたいと思います。
著者は、現在ECジャパン(株)のサーチマーケティング バイスプレジデントとして活躍されているジェフ・ルートさんと、ITがわれわれの社会・生活・ビジネスに与える影響をテーマに独自取材を続け、大手メディアでも活躍中のジャーナリスト、佐々木俊尚さんのお二人です。
両氏は「なぜ検索エンジンがインターネットビジネスの重要なポイントになっているのか?」あるいは「なぜ検索エンジンは儲かるのか?」といったみなさんの素朴な疑問に答えてくれるとともに、インターネットと検索エンジンがわれわれのビジネスやライフスタイルを今後どのように変えていくかといったことまで、技術に詳しくない方にもわかりやすく解説してくれます。
さらに、今やインターネットビジネスに欠かせないSEO(検索エンジン最適化)についても、その成り立ちから、どんなことをやっているのか、そしてなぜ重要なのかといったことをビジネス的な観点から語られているので、インターネットマーケティングにご興味をお持ちの方にもおすすめです。
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インターネットの商業的な歴史をわかりやすくおさらいするにはぴったりです。(注釈もあるので、そんなに技術論などなくてもOK!)
あらためて振り返ってみると、なんてドッグイヤーなの!!って感じがしますよ。だって、大きい(と思われた)会社だって、寿命が極端に短いからね。
賢者は歴史に学ぶといいますが、読んでいるうちにいろんなアイデアが湧き出してきますよ。
ただ、これで技術論やSEOの真髄をしりたいなどというのは無理。そういう意味で言えば参考になりません。
楽しみながら読む読み物としては、好きな人にはたまらない逸品です。
特筆すべきこととして、本書で出てくる知識や論点の深みは丁度シリコンバレーの明日の起業家たちが日常的に取り交わす「実はあれはこういうことだったんだ」「そうか、だとするとこんなビジネス展開も考えれる。が、その場合こんな技術上の問題がある」「いや、それに対してはこういうアプローチで回避できるさ」「でも法律面はどうだろう?」という議論と同じレベル。言い換えれば、このレベルの議論に熱中する人が10人集まれば会社の1つ2つが出来る。
一方で、「グーグルて何だろう」入門者的なWHATを持つ読者や、「ヤフーとグーグルではどちらが使いやすいの」というユーザーとしてのノウハウや裏技に興味のある読者には本書は向かない。