純粋に写真作品を印刷した本としての評価は、まぁ星1つかもしれない。
しかし、これは印刷の問題であって、決して編集の問題ではない。
デジタル技術の確立によって、むしろ表現できる階調は広がっているはずなのに、階調飛びがあまりにも目に付いてしまう。特に高い人気を誇る戦前の作品にそれが目立ち、本書の評価を著しく下げる要因となっている。
とはいえ、作家年譜等の資料が整備されていること、作家の代表作をきちんと網羅しているなど、資料面で押さえるところは押さえており、また戦後の作品については比較的よく印刷されているので、全体としての評価は普通といえるだろう。