うつくしさや驚きを感じさせる写真に簡潔な解説が付され、植物の魅力をよく伝えている一冊。4月から3月まで、一か月ごとに大別されてページが進んでいく構成になっているので、季節の変化に応じて変わっていく植物の様子を把握しやすい。
多彩な植物の姿かたちの楽しさやうつくしさ、よく見知った植物の知られざる習性、子供の頃に外で遊んだときに出会った植物との新鮮な再対面、そのすぐれた構造や機能の驚異…年齢を問わず、植物好きを夢中にさせる写真がたくさん詰まっている。この本を読み終え、再び外へ出て彼らを見ると、より愛着が広がり、深まったことを実感するのではないだろうか。
読了直後、もっともっと見たい、読みたいと強く思った。写真の量は決して少なくないのにそう感じられたのは物足りなかったからではなく、本書にそれだけ多くの感動を覚えたからだろう。
昆虫好きの方には姉妹版の「昆虫記」も同じくすばらしいので、おすすめです。