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植物知識 (講談社学術文庫 529)
 
 

植物知識 (講談社学術文庫 529) [文庫]

牧野 富太郎
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

私は、草木に愛を持つことによって、人間愛を養うことができる、と確信して疑わぬのである。もしも私が日蓮ほどの偉物であったなら、きっと私は草木を本尊とする宗教を樹立してみせることができると思っている。自然の宗教!その本尊は植物。なんら儒教、仏教と異なるところはない。もし諸君が本書を読んで、いささかでも植物趣味を感ぜられ、且つあわせて植物知識を得られたならば、筆者は大いに満足するところである。(「あとがき」より)

著者紹介

1862年高知県生まれ。理学博士。学士院会員。東大講師。様々の苦難の中で独学で植物学に取り組み,植物分類学の世界的権威となる。新種1,000種,新変種1,500種以上の日本植物を命名し,採集した標本は60万点に及ぶ。名誉都民第一号,第一回の文化功労賞に選ばれた。1957年没。死後文化勲章受賞。主著に『日本植物志図篇』『大日本植物志』『日本植物図鑑』等。


登録情報

  • 文庫: 122ページ
  • 出版社: 講談社 (1981/2/6)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061585290
  • ISBN-13: 978-4061585294
  • 発売日: 1981/2/6
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.2 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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17 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hfuka
ほぼ独学で「日本の植物分類学の父」と言われるまでの業績を植物分類学の分野で残した牧野氏。この本は、花を18種、果実を4種取り上げ、牧野氏が「植物のド素人である一般市民向け」に平易な解説を試みたもの。この文庫版で全122ページ、図版も22点。文章の「ボルテージ」の高さは、本書執筆後に牧野氏が世に出した随筆集「植物一日一題」(ちくま学芸文庫版、博品社単行本版等)に比べればまだ「穏やか」な方ですが、それでも「牧野流」のストレートな物の言い様はこの本にもよく現れています。あっという間に読めてしまう楽しい本です。ただ、取り上げた種を見てみると、なんとなく手当たり次第に思いつきで取り上げたような感じが、僅かにではありますが、します。内容も、「初心者向け」ということなのか、深みには多少欠けます。
なお、本文庫版では、仮名遣いは現代仮名遣いに改めてあります。ちなみに底本は、昭和24年出版の「四季の花と果実」で、この文庫版では現在の名に「改題」しています。巻末に、牧野氏の私的な生活面の一端を伺い知ることのできる伊藤洋教授の解説が付されていて、この部分も注目に値します。95歳で天寿をまっとうされた牧野氏。その後、植物学自体も遺伝子上の研究などが脚光を浴びるようになってきていますが、牧野氏の植物分類学における業績は、今後も輝かしく光り続けることでしょう。
植物好きの皆様に気軽にお読みいただける本として、お勧めしたい一冊です。牧野著の随筆「植物一日一題」と合わせてお読みいただくと、氏の気骨溢れる精神や植物に対する思い入れをよりよく知ることができましょう。
以上を総合して、5つ星に近い4つ星としたいと思います。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dvrm トップ100レビュアー
 著者については全く知らなかったが、なにやらタイトルが直截的で、パラパラとめくってみると面白そうだったので読んでみた。

 内容は他の方が説明されている通りだが、読んでいてなんとも面白かったのは他の方がレヴューで仰っている「ボルテージの高さ」だ。植物学については何も知らない自分だが、この文章を読んでいくと著者が植物に首ったけになっていることははっきりとわかる。Wikipediaで人物を調べてみると、幼いときに植物に心を奪われ、小学校中退という学歴ではあるがひたすら独学で植物を研究し、東京大学の研究所で働き、数々の植物を命名し、「牧野植物図鑑」という名著を残されたのだという。この著書を読んでいても、著者が植物にベタ惚れしているのがビンビン伝わってきて、奇矯な印象と共に人物の純粋な美しさも伝わり、それほど植物というのは面白いものなのかと、しまいには興味が湧いてくる。普通の科学啓蒙書とは順序が逆かもしれないが、こういうのもありだと思う。

 著者の傾けている情熱が何といっても面白い著作。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
高圧的な牧野 2010/10/11
By 志村真幸 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
1949年に逓信省から「教養の書」シリーズの一冊として出た『四季の花と果実』を改題・文庫化したもの。現代仮名遣い等に改められている。
 牧野作品としてはマイナーな一冊であったらしい。
 内容は、一般向けに分かりやすく書かれた植物図鑑。簡単な図と、解説からなっている。
 取り上げられている植物はごく少なく、「花」がボタン、シャクヤク、スイセンなど18種類。「果実」がリンゴ、ミカンなど4種類。
 「紫陽花」は中国では日本のアジサイとは異なる別の花だとか、バナナは実は「皮」にあたる部分を食べているのであって本当の果実ではないとか、一般に通用している知識を訂正するような説明が多い。ちょっと高圧的に感じる。実際にそういうひとだったらしいが…。
 図鑑としてはいまひとつ。読みものとしても楽しくない。私は牧野への関心から読んだのだが、なんだか拍子抜けであった。存在意義の良く分からない一冊だ。
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