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36 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
おいしい♪物語♪,
By シア - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 植物図鑑 (単行本)
タイトルからして、むしろ堅苦しいはずの「植物図鑑」。でも口当たりは軽やかで、「キュンッ」と心が、「きゅるる〜」と食欲が刺激されます♪全ての物語が正鵠無比である必要はないでしょう?「安らげるもの」「トキメけるもの」そんなスパイスも人生には重要です(笑) 有川さんの「植物図鑑」はそんな本。「軽い」「稚拙」と思われる方もいるようですが、「植物図鑑」は「物語」であって「図鑑」ではないので(苦笑)、純粋に心の機微を楽しみましょう♪ 有川さんの描く男性達は完璧超人が多く、平凡な一男性としてはなかなか感情移入しにくいのですが(笑)女の子の心情が妙にリアルで妙にフィクショナルで、それがとてもステキです。 そしてこれを読んで「キュンッ」としている女の子を見るのもまた、ステキですね♪ 汝、女子ならば必読せよ(笑) 汝、男子ならば参考にせよ(笑)
201 人中、180人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
恋したくなります,
By
レビュー対象商品: 植物図鑑 (単行本)
私は基本的にハッピーエンドの恋愛小説は苦手です。予定調和や毒のなさで、「こんなに世の中うまくいくわけないだろう」と悪態をついてしまう。ただ、なぜかこの作家の「予定調和」は許せてしまう。いえ、正直に言いましょう。好物といってもいい。要するにそれを期待して読み、期待どおりになって満足する。 なんでなんだろう。完全なる予定調和。完全なる序破急。展開も結論もミエミエなのに、それでも読んでトキメイてしまうのは。「こんなにうまくいくわけないだろう」ではなく、「こんな風に恋してみたい」と思わせるのは。 予定調和的でかつ夢みたいな恋を「現実にはありえない」「小説の筋としてありきたり」と切り捨てるのは、恋を完全に現実的な人間関係として考える、一種のリアリストなのだと思います。それはそれでほんとうなんだけど、そうではなく、恋は、ふわふわしてて、この世界で唯一といっていいほど、自分の世界を変えてくれるような夢みたいなものでもあるのだと、そしてそういう「現実にはありえない」「筋書きとしてありきたり」だけど夢みたいな恋に憧れている自分がいるということを、率直に感じ認められる人が、素直に読むのがもっともいい出会い方なんだろうなと思う。 じゃあ、そこらの少女漫画や少女小説よんどけばいいんじゃないって言われるかもしれないんですけど、それじゃあだめなんですよ。大人の女はそれだけでは夢に浸れない。だから卒業したんです。そういうのから。 たぶん、この本を読んでいて、夢みたいな恋にどっぷり憧れて浸れるのは、恋の現実(現実の恋ではない)から軸足が遠のいていないから。たとえば主人公二人がコトに及ぶ時に必要なものがなくていったん中断するという描写があるのですが、こういうところがやけにリアル。ふつうやっとこさ思いが通じあったんだからそこら辺はあいまいにして流されるのに(実際男性が書くとここら辺は飛ばされたり実に男性側に都合よく女性の方が許してしまったりする)、実際では、恋の現実では、こういうことって絶対ある。夢のような恋のようでいて、実はすごくリアルな恋なんですよね。こういうディティールが、この小説を少女のよむ少女小説ではなく、大人が読むための小説に押し上げているんだと思う。 今はいい加減いい大人になって、あんなこともこんなことも経験してしまって、恋の難しさも面倒くささも知ってしまっていても、少女マンガの恋に憧れ、少女マンガのヒーローに恋していた時代が私にもあった。その時代は私のなかの一部としてのこっていて、やっぱりどこかでこんな恋に憧れている。 恋の現実を知ってしまってもなお、恋への憧れも大事にしたい大人の女の子が読むための小説なのかもしれないと思います。
54 人中、46人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日常のささやかな幸せ,
By 志紀 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 植物図鑑 (単行本)
職業柄、植物に興味を持ち始めていた、というのもありましたが、この本を手に取ったキッカケは可愛らしいカバーイラスト。内容は、私が普段読まない恋愛物。「飽きずに読めるかな?」という心配はすぐになくなりました。読み始めて、すぐにその世界観に引き込まれました。主人公の『さやか』が同年代ということもあってか、彼女が『イツキ』の言動に一喜一憂する姿が目に浮かび、自分の事のようにワクワクしたり、不安になって寂しくなったり、愛しく感じたり。 好きな人と休日に散歩をして、その日の戦利品で仲良く料理。自分以外の「いただきます」と「ごちそうさま」が聞こえる食卓。「おいしい」を分け合える幸せ。お金をかけなくても、日常のささやかなことが幸せなんだと気付きます。 読めばきっと、「道草狩り」に出かけたくなりますよ?
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