この本は、文部科学省の研究費がついた「植物の軸と情報」特定領域研究班での研究成果が素人向けに書かれています。日本人の現役植物研究者10名の研究が解説されていますので10章の構成です。動物、例えばヒトの身体は上下、左右、前後の3軸からなりますが、植物は上下と、(水平方向の断面で考えれば円の中心に向かっての)放射状の2軸になります。それから情報については、根、葉、頂芽、花芽、おしべ、めしべ、花弁、などがどのようにして伸びるのか・・当然ホルモンが直接間接に働いています。情報処理は動物は中枢神経ですが、植物は体全体でするそうです。
○植物のゲノム解析が終わり、研究に頻繁に使われている植物の種類は双子葉植物ではシロイヌナズナ、単子葉植物ではイネ。
○出現時期は単子葉が双子葉より後。被子植物でもスイレンなどは裸子植物に近いところがある。
○豆類の根粒菌は有名だが、ハンノキ、ヤマモモ、グミでは放線菌が窒素固定をする。なお、窒素固定をする微生物は原核生物に限られる。植物は吸収する窒素成分と根粒バクテリアからもらう窒素成分をあわせて必要量を測るので窒素肥料を多く与えると根粒ができなくなる。
○液胞のなかにDNA分解酵素、RNA分解酵素、蛋白質分解酵素が含まれこれらによって細胞壁などが分解され木部の道管が筒になる。
○中学、高校で習ったことの最新知識によるリニュウもあります。極核のあるところが中央細胞なんて習ったかな。