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世界的な冒険家として名を馳せている植村さんが、各地から奥様に送られたお手紙をまとめた本です。
過酷な冒険を成すその裏側で、奥様だけに見せる人間らしい弱さ、そして強さに裏づけされた優しさが、随所に滲んでいます。
その純粋で素直なお手紙の内容は、読んでいて、時に微笑みをさそいます。 そして最後には、女性としてこのように愛された奥様は、やはりお幸せであったのではないかと思いました。
数々の植村作品を読まれている方にも、ほかの著書ではみられない氏の一面にふれられる素敵な一冊だと思います。
内容は、世界各地の冒険の地から妻に当てた手紙を集めたもの。その文面の端々に「私のようなもののために苦労をかけてすまない」という自責にも似た植村氏の思いを感じました。この本を読む前に「極北に駆ける」など、彼の冒険本を読んでいましたが、その著書の中では、悩む姿は描かれていながらも、それは冒険を完遂するための悩みや苦しみであって、手紙での苦しみは、まさに人間・植村としての苦しみであるように思います。
彼の冒険本を読んだ方は、ぜひ読んでみてください。また違った植村氏の視点が見えることと思います。
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