―本書ではEBMに関して、重要性と共に過度な評価に注意を促していますが。
菊地 EBMが標準的な、皆が納得できる医療をもたらしたことは間違いありません。ただ同時に、EBMを突き詰めていくと、人間的な心の触れ合いが治療成績や患者の満足度を高めるということも浮き彫りになってきます。ひと言多く患者に声をかける、患者がベッドから起き上がるときに手を貸す、また共感を示すことで、患者が治っていく。これらのことをEBMと同じくらい大切にしていかなければ、質の高い医療は提供できません。
(日経メディカル 2003/08/01 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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5つ星のうち 4.0
腰痛治療の難しさ,
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レビュー対象商品: 椅子がこわい―私の腰痛放浪記 (文春文庫) (文庫)
厚生省の統計では、日本国民が今一番訴えている病は腰痛である。そして多くの他の病気と違って、病院以外の治療施設の看板を至る所で目にする。それは患者が多いからというだけでなく、簡単に治らないからというのが理由だ。著者の夏樹静子さんも、突然腰痛に襲われてから何十という治療者の治療を3年に渡り受けた。九州から東京まで飛行機で治療にも通ったり、神がかりのようなことまでした。それでも治らなくて飛び降り自殺まで考えた著者を腰痛から救ってくれたのは心療内科の医師だった。腰痛がありふれた病気と捉えられる傾向があるが、その治療はまだまだ暗中模索だということが分かる。腰痛に悩む人だけでなく、腰痛の辛さを知らない健康な人達にも読んでもらいたい本だ。
16 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ヒトの痛み,
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レビュー対象商品: 椅子がこわい―私の腰痛放浪記 (文春文庫) (文庫)
有名作家である著者が三年間にわたって苦しんだ原因不明の腰痛体験をつづった作品。内科的にも外科的にも問題は見つからないのに、なぜか心理的な側面には目を向けなかった著者だが、実はその点が解決の糸口となったというのが興味深い。神経でなく、脳が痛がっている。それを受け入れるのが難しいのは、実は脳が身体を護っている、ということか。人間のからだの仕組みというものに驚嘆させられる。
12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
腰痛治療行脚からの生還,
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レビュー対象商品: 腰痛放浪記 椅子がこわい (新潮文庫) (文庫)
売れっ子作家が、作家としてのスタイルを変えようと模索する時に、腰痛に苦しみ、広い交友関係を利用し、ありとあらゆる治療を受け、最終的に心療内科で快方に向かうまでを伝えている。現役の作家自身が 思いもよらぬストレスを抱え、腰痛の治療にかけずりまわり、その地獄から生還するまでを、治る見込みのない 時から書かせた文藝春秋の商魂!も凄まじい。 西洋医学、東洋医学、霊まで出てくる。実名で著者の治療には無力だった名医たちが次々に出てくる。 作家の森村誠一さんも同時進行でおなじ治療を受け、著者とは異なり快方に向かうことも書かれている。 河合隼雄先生へも編集者を介して相談している。著者は、ネアカで、頭の回転が早く、思い込みも 激しい性質と描かれている。早口で治療者と向かい合って行くさまは、サスペンスさながらだ。 最後の最後に「心でこんなに痛くなるはずはない」と否定していた主人公が「心だから無限の痛みを 作ることができる」と、さらにネアカなはずの主人公が抱えていたストレスの存在に『気づく』。 そして、快方に向かって行く。詳細に書かれた本書で追体験することにより、多くの腰痛難民が 救われるのではないかと感じる。
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