こういう質の高いセッションが録音物として世に出るのは
中々に喜ばしいことではないでしょうか。
昨今の、所謂「売れている」音楽は(例外もありますが)
「いつも同じメンバー」で「だいたい同じようなレパートリー」を演奏しているものが圧倒的に多く、
予定調和の域を出ないものが大部分のように感じられます。
それに対して、この五人が一堂に会するのは半年に一回程度。
だからこそ生まれる新鮮な緊張感のようなものが
極めて良い方向に作用していると思います。
例えば、他のメンバーのソロに「おー、そう来るかー」とニヤッとしてみたり、
「うわー、たまらん!」という至福の表情を見せたり、
そういうステージ上のインターアクションも楽しめます。
出演者たちがとにかくものすごく楽しんでいること、
そして客席ももちろんそれを共有していることが、良く伝わってきます。
個人的には、則竹裕之氏というと元 T-SQUAREでありフュージョンの人という印象があったので、
彼の書く曲がこんなにもアコースティックなサウンド(特にチェロ)にマッチする
ということが新鮮な驚きでした。
インスト音楽の面白さ、セッションの醍醐味というものが
このDVDには凝縮されていると思います。
歌モノしかあまり聴かない、という方にも是非お勧めしたい一枚です。