「女子高生 森田真由(16)」
「ちょっぴり人より無口です」
「好きで無口な訳ではありません」
言いたいことはたくさんあるのに、悶々としたり
まとまらなかったり、古式ゆかしい母の教えを守ったりで
なかなか声に出して発言しない(できない、のほうが正しいかもしれない)、
不思議っ娘、森田さん。
クラスメート曰く「目が冷凍イカのようで怖い」森田さんだが、
過度にデフォルメされたキャラではなく、ごくごく自然体で
普通の心やさしいヒロインであり、読むほどに好感的。
脇を固めるクラスメートの個性も強く、クローズアップされがちな森田さんに
決して劣ることはない。だからこそ、森田さんを中心とした青春ストーリーが
より一層充実し、リアリティあふれる魅力で満ちている。
クラスメートの話からそれて随所で繰り広げられる
森田さん両親の夫婦漫才もなかなか面白い。
ありふれているようで、あまりみあたらない、
非常に興味深い作品。今後にぜひ期待したい。