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森林の崩壊―国土をめぐる負の連鎖 (新潮新書)
 
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森林の崩壊―国土をめぐる負の連鎖 (新潮新書) [新書]

白井 裕子
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 714 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日本では森林という莫大な資源が増え続けている。多額の公共事業や補助事業が行われながら、建築材を採るために植林した人工林は切られず、木材自給率は二割である。林業は旧態依然とし、死傷事故も多発している。国産材と共にあった伝統木造は建築基準法で建築困難になった。我が国土で一体何が起こっているのか。リアルな実態を現場の「生の声」で伝える。森と木をめぐる社会の仕組みを根本から問い直す一冊。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

白井 裕子
日本学術振興会特別研究員。早稲田大学理工学部建築学科卒、稲門建築会賞受賞。ドイツ・バウハウス大学に留学。早稲田大学大学院修士課程修了。株式会社野村総合研究所研究員、早稲田大学理工学術院客員准教授などをつとめる。工学博士。一級建築士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 187ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/01)
  • ISBN-10: 410610296X
  • ISBN-13: 978-4106102967
  • 発売日: 2009/01
  • 商品の寸法: 17 x 10.8 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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23 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
今は都会暮らしのサラリーマンです。
仕事は好きだったけれど林業を脱落しました。

この本を読んでいろいろな意味で涙がでました。
まず自分たちに立ちふさがった訳のわからない壁の構造を
言葉にしてくれた本に出合えたことに。
現場で死と隣り合わせに仕事をしているのに
机の上の空論に屈服して働かなければならない。
そのころには訳がわからなかった構造を知ることができ、
自分の心の中にあったわだかまりを解消できました。
そして現場の声にならない声を集めてもらえたこと
自分のことのように嬉しかったです。
この本は現場を実際に歩いた人にしかわからない視点で
書かれていると思います。
読んでみて大袈裟に思う人もいるかもしれませんが
現実はたぶん書くことをためらうぐらい過酷です。

「てめえらなんか山崩れに飲み込まれろ!」
そんな血の出るような叫びを飲み込んだことがある現場の人に
ぜひ読んで欲しいと思います。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
形式:新書|Amazonが確認した購入
「時間や空間をつなげていくと、政策の辻妻が合っておらず、そこに生じる全ての矛盾を最後に現場が飲んでいる」。

日本の森林管理の危機的な現状を様々な角度から分析して警鐘を鳴らしている一冊。著者は河川と森を中心とした社会基盤の研究をしている。ヨーロッパ、特に急峻な地形を持つオーストリアの林業行政について調べた結果を交えて、一般人にはわかりにくい森林に関する問題の核心を伝えている。森林や林業だけでなく、伝統木造建築の伝承の問題についても踏み込んでいる。

特に著者が力を入れて主張しているのは、森林管理や木材にかかわる産業についての様々な問題点と政策の関連性である。現場をよく知らない役人たちが都度新たに加えてきた様々なルールや規制や援助策の積み重ねが日本各地でどのような事態を引き起こして産業としての活力と柔軟性と伝統を奪っているかを説明している部分は、かなり読み応えがある。

ただ、グラフや表がひとつも無いのはどうだろう。例えば、日本の木材消費量と森林の蓄積量と外材輸入量の変化の関係、森林面積とその中の造成林の内訳の変化、林業作業者の変化などは、グラフで見せた上で解説を加えた方が良い。森林を構成する木の種類の変化や齢級の比率も任意の2つの年で円グラフを用いて示す手が使えるだろう。海外各国との生産性の違いも表で見せた方がよい。アンケート結果も同様。

また、様々な問題を目の当たりにしてきた憤りと、わかりやすく読者に言葉で説明したいという気持ちがそうさせているのだろうが、特に中盤以降は情緒的な表現の混じった文章が多い。この本は文学作品ではない。グラフや表が無いこととも関連するが、感情的な文体を抑え気味にしてまとめるべきである。
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 国土の66%を森林が占めるという世界でも例を見ない森林大国日本。にも拘らず、その資源を有効活用することが出来ず、森林は荒れ、それを取り巻く自然環境のみならず、それを基盤とする産業や住民生活までもが荒廃している現状に警鐘を鳴らす警世の書。戦後の国の林業政策は、かつての日本の豊かな薪炭林を、生態的に単純で貧弱な杉林の植林地に変えたのみならず、安易に外材輸入を許したため、森林の荒廃とそれを生かした林業と地域産業の衰退を招き、さらには放置された荒廃林が土砂災害を助長し、花粉症被害や獣害まで呼び起こす一方、長期的な視野を欠いた補助金政策が林業の足腰を弱めることに追い討ちを掛けて来た。しかも、日本の伝統建築の良さを蔑ろにした戦後の建築基準法を見直すこともせず放置した事が、日本の伝統的な木造建築文化の破壊まで招いてしまった。
 この豊かで美しい日本の森と、それを見事に生かし日本の風土と調和した、世界に誇るべき建築文化を、ここまで破壊した国と行政の罪は重い(しかも、杉材の価格が低迷し続け、管理の行き届かない杉林の多くが放置されている中で、いまだに補助金を出してまで杉の苗木を植えさせている現状は、正に狂気としか言いようが無い!)。
 海外を含め林業の現場を自ら回って情報を集めた著者の行動力と、その情報を基にした鋭い分析力、そして何よりも日本および日本人を思う気持ちの強さには、全く頭が下がる。留学を含めた海外での経験を踏まえて日本の有るべき姿を提言するところは、一つの優れた日本文化論にもなっている。
 最後に著者は言う『日本のように、ここまで地域社会が衰弱している国を、他に見たことがない。このままでは日本人に帰る場所がなくなる。』
 林業に関心のある人のみならず、広く一般の方々にも一読をお薦めする所以である(H21.3.29)。
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最近のカスタマーレビュー
日本の縮図の向こうにある微かな可能性
予想以上に読後感は良かった。林業の分野でも金太郎飴のように縦割り行政の病弊や、国民の公共への無関心など日本の縮図が詰まった世界が描かれているが、一朝一夕で片付くよ... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: 吉田新作
規制から自由化へ
日本の林業衰退に関する本端数種類あるが、本書は一貫して国の日の丸親方的手法を批判する立場をとっているのが特徴だ。... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: 偏執狂的読書暦
上流の森から下流の住まいを作り、水を供給する
森林の崩壊 白井裕子 新潮社新書 2009

早稲田の理工出身で建築士である白井さんの著作。... 続きを読む
投稿日: 2010/4/20 投稿者: dream4ever
大人が読むには説得力に欠ける
タイトルは森林の崩壊というより、林業の崩壊といった方が当てはまると思います。著者は書き進めるにしたがって日本の林業の状況にイライラがつのっていったのか、他の方も書... 続きを読む
投稿日: 2009/11/15 投稿者: foxy few
書き直しをお願いしたい感情的なレポート
 オーストリアの林業行政の様子を知るにはよいですが、感情的・主観的な文章が苦になります。... 続きを読む
投稿日: 2009/11/9 投稿者: cryptomeria
読み終えたら子供に回せる 「家族で読める森林問題」
グラフ・図表を用いずに、どう平易に展開していくか。
そうした記述に徹した1冊です。... 続きを読む
投稿日: 2009/10/25 投稿者: kosode
食い止めたい
国土を人工の針葉樹林に改良したが、
現在は輸入の木材に押され木を切らなく
なってしまった。... 続きを読む
投稿日: 2009/9/4 投稿者: あにも
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