人はなぜ憎しみ合い、殺しあうのか。
サルから人類に進化する過程で、どのように悪が生まれていったのか。
人類の原罪である悪の発生の起源をサル学の研究によって解明しようとすることで、通常の人類学の本とは異なり本書は現代社会の問題の解決策まで示唆しています。
また、著者の豊富なフィールドワークに基づく個性あるサルたちの観察・考察も魅力です。アフリカ奥地に生息する寄生虫・蚊の大群をものともせず、よくここまで現地調査をできたと著者の行動力に感服します。
人類進化の謎を解くという知的好奇心を満たしたい方には、お勧めの一冊です。