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森有正エッセー集成〈1〉 (ちくま学芸文庫)
 
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森有正エッセー集成〈1〉 (ちくま学芸文庫) [文庫]

森 有正 , 二宮 正之
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

近代日本の宿命、西欧との交わりのなかで、その思想・文化の単なる知的理解ではなく、自己の内面から西欧を血肉化し、それに対応した日本認識を自らの命題とし、日々の生活を通して西欧という現実に食い入りながら思想経験にまで高めた森有正。この前人未踏の、きびしく逞しい、豊かな展望を内に含んだ精神的営為の真髄を全5巻に集大成。第1巻は、著者がフランスに永住する決心をした後、はじめて世に出した、普遍的な価値に至ろうとつとめる魂の奇跡、『バビロンの流れのほとりにて』『流れのほとりにて』の2作品と、同時期の「日記」を収録。

登録情報

  • 文庫: 570ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (1999/06)
  • ISBN-10: 4480085114
  • ISBN-13: 978-4480085115
  • 発売日: 1999/06
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
私が最初に彼の著作と出会ったのは現代国語の教科書の中でした。
美しい日本語で書かれているにもかかわらず、ちょっと気を緩めると内容が理解できない、
哲学のような、エッセイのような、一筋縄ではいかないという感想を持ちました。
ほとんどの作品は読んでいますが理解できているかというと、う~ん、4割くらいでしょうか。

ところで、彼はパイプオルガンも弾く洒落たところのある人でしたが、みかけは坂上次郎に似ていました。
巴里で客死(1976)なさってから歳月も経ち、段々と忘れられていきそうでそれが残念です。

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19 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
人は、始めから人として、出発するわけではない…

若き日の森は、多磨墓地に葬られた父上の墓前から出発した…

いつの日か、決定的に(!)そこへ還って来る日のために。

森有正の文章に導かれて、一体、何人の若者達が、旅立ったことだろう…

自己の内なる「バビロン」を求めて。

(「政治の季節」から逃れるようにインド・ネパールへ。結局、還って来なかった若者達を何人か知っている。

「バブルに沸く祖国」を後にパリへ、彼らの多くは今も、彷徨っている…)

それでも、人は、出発する。

それ以外は、単なる時間の浪費、無意味なおしゃべりにすぎない、と思い定めて。

「出発」しなければ、成功はもちろん、挫折さえ、手に出来ないのだ。

そのことの深い意味。

「出発」した人だけが、失敗も、挫折も、味わえる。

なんと言う過酷な、人生の逆説、恐ろしい真実だろう!

「出発」の内実は人様様(遠くへゆくことだけが「出発」ではない)。

だが、思い当たることが、一つや二つ、誰にも必ずあるはず…
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