2002年にリリースされた「森と奏でるギター」が内容はそのままで「森カフェ」とアルバムタイトルが変更されてリリースされたのが本作だ。この作品は元々、佐藤正美さんのギターを信州の森の中で即興演奏し、森の中の鳥のさえずりや木々のざわめきも含めてライヴ録音したものであり、「森と奏でるギター」というアルバムタイトルこそふさわしいと思う。まったく同じ内容なのにアルバムタイトルを変更することは、レコード会社がアルバムジャケットを含め、オリジナル作品を軽視していることを図らずも物語っている。著名アーティストであればこのような再リリースは許されないだろう。佐藤正美さんの場合は特にオリジナルアルバムが大切にされず、企画盤という形で楽曲がばら売りされている。氏の楽曲はなかなかコンプリートしにくく、良質な作品を作っているのに今後埋没しそうで不安になる。思えばカリオカ時代から彼の作風は流行とは無縁の場所にありサウンドも古びないわけで、だからこそオリジナルアルバムをもっと大事にして欲しいのである。即刻「森カフェ」は廃盤にし、従来の形での販売に戻すべきだ。もし知らずにダブって買う人がでたらどうするよ。内容以前の問題。