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この本では、洋の東西の「森の神々」というものにスポットをあて、それぞれの森林観自然観を対比させながら、「日本人が森の文化にこだわることによって、この時代を生き抜く指針となる文化・文明論が得られる」のではないかと示唆している。
「いいとこどりの文化」と「こだわりの文化」の融合ということが、まとめとされている。前者のルーツは森にあり、後者のルーツは草原と沙漠にあるとしている。つまり前者は「森の文化」ということもできる。その根底には「循環の思想」があるともいう。その伝統を思い起こすことによって、21世紀の環境危機を乗り越えることができるのではないかということだ。
安田先生の場合、机上の理論のみではなくて、実際にレバノンスギの救済活動などに自らが動いているというところがすごい。「森のこころを世界へ」という章では、具体的な活動について報告されていて、「森林の文明」に対する強烈な情熱を感じてしまった。
森の神々に関する遺跡関連の貴重な写真資料もふんだんに添付され、さらに地図やグラフも適宜紹介されているので、660円という値段は超お買い得といえる。
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