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森を守る文明・支配する文明 (PHP新書)
 
 

森を守る文明・支配する文明 (PHP新書) [新書]

安田 喜憲
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

森は洋の東西を問わず、人類の命脈だった。縄文以来、日本人は森を崇め「森の文化」を継承してきた。しかし現代文明は次々と森を破壊し、ついに、地球環境を破壊寸前までおとしめた。人類は、いつから森の神々への畏敬の念を失い、森を支配しはじめたのか?その結果、人類を襲ったものは何だったのか?「環境考古学」の確立者である著者が、古代の気候変動のデータをもとに、自然環境と文明興亡の深遠なる関係を解き明かす。

内容(「MARC」データベースより)

人類はいつから森の神々への畏敬の念を失い、森を支配しはじめたのか。古代の気候変動のデータをもとに、自然環境と文明興亡の深遠なる関係を解き明かす。〈ソフトカバー〉

登録情報

  • 新書: 246ページ
  • 出版社: PHP研究所 (1997/09)
  • ISBN-10: 4569558135
  • ISBN-13: 978-4569558134
  • 発売日: 1997/09
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 369,642位 (本のベストセラーを見る)
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形式:新書
人類の歴史にとって、「森」は「水」とともに欠くことのできない最重要要素である。
ところが、「現代文明は次々と森を破壊し、ついに地球環境を破壊寸前までおとしめ」てしまったのである。

この本では、洋の東西の「森の神々」というものにスポットをあて、それぞれの森林観自然観を対比させながら、「日本人が森の文化にこだわることによって、この時代を生き抜く指針となる文化・文明論が得られる」のではないかと示唆している。

「いいとこどりの文化」と「こだわりの文化」の融合ということが、まとめとされている。前者のルーツは森にあり、後者のルーツは草原と沙漠にあるとしている。つまり前者は「森の文化」ということもできる。その根底には「循環の思想」があるともいう。その伝統を思い起こすことによって、21世紀の環境危機を乗り越えることができるのではないかということだ。

安田先生の場合、机上の理論のみではなくて、実際にレバノンスギの救済活動などに自らが動いているというところがすごい。「森のこころを世界へ」という章では、具体的な活動について報告されていて、「森林の文明」に対する強烈な情熱を感じてしまった。

森の神々に関する遺跡関連の貴重な写真資料もふんだんに添付され、さらに地図やグラフも適宜紹介されているので、660円という値段は超お買い得といえる。

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形式:新書
 著者がこれまで頻繁に花粉調査を行ってきた東地中海地域では、時代が進むに伴なって、人々の信仰の対象が大地母神から天候神バアルへ、さらには一神教へとと移り変わってきたとのことだが、著者は詳細な花粉分析データを基に、気候の悪化・乾燥化が原因となって、大地母神が象徴する土地の豊饒性よりも、雨を降らせる天候神がより重視されるようになり、人々の信仰対象を変えていったのだと主張する。自然環境の変化が人間の精神生活にも大きな影響を与えるという、著者の指摘は大変うなずけるものだ。以前、国際日本文化研究センターで著者の講演を聞かせてもらったことがあるが、人間活動に起因する地球環境の激変によって、現代文明は21世紀中に崩壊するとの危機感が強く伝わってきて、著者の環境問題に対する真摯な態度に感銘を受けた。本書に詳しく書かれている、著者自身が森の文明に対する熱い思いから積極的に関わった、レバノン杉の保護活動については大きな拍手を贈りたい。
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