森には人を元気にしてくれる力が備わっていると思う。
森の中の小道を歩いていると、さわさわと葉の重なる音がして風を感じたり、樹木の香りがしたり、いろいろな動物と遭遇したりする。
都会の喧騒の中に身をうずめていると鈍くなってくる感覚が、森の中にくると少しずつ回復してくるような気がするのだ。
この写真絵本を開くと、北海道の森の中を自分が歩いているような気分になり思わず深呼吸してしまう。
そしてこの写真絵本には、森に住む多くのいのちのつながりや不思議について表現されてあり、それは人間社会に置き換えても通じるものである。
命に対する価値観や他者とのつながりの希薄さが問題になる現代において、この本は多くを語っているようにも思える。
子どもとともにこの本を読みながら、命について、他者とのつながりについてなど、本質的なことを語り合える貴重な一冊だと思う。