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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
評価が難しい,
レビュー対象商品: 棘の街 (幻冬舎文庫) (文庫)
先日読売新聞の夕刊に、堂場の特集記事が載っていた。まぁ自分ところの社員だから、悪くは書いていなかったが、 堂場がまだ読売の社員であることが驚きだった。 勤めながらのあの出版ペースでは、作品の質が低下するのもやむなしかと納得した。 記事の中で、「街」が主人公の物語にこだわっているということと アメリカのハメットなどに影響を受けたことなどが載っていたが、 この作品はまさにそれに合致する(それ以外にも、結構堂場の背景を知ることができる話が多かった)。 とことん街にこだわった作品であるし、ハードボイルドの悪い影響が出ているような気がする。 ハメットではないがロバート・B・パーカーの「初秋」かと見まがう箇所などが出てくるし。 料理とマシンに関する記述がウザイ。 この頃の堂場って行き詰っていたのか。 たとえば、大藪春彦や北方謙三などが料理やマシンについての うんちくを書いてもまったく気にならないのに、 彼らの影響を受けたであろう堂場や若手の作家達がおなじことを書くと妙にウザイのはなぜだろう。 自分が年をとったということなのだろうか。 さて、この作品であるが、 堂場ファンとして納得できるかというと、正直?である。 例によって、話の筋は半ばで読めるし、 この作品では魅力的な相棒もいない。 小野里がかろうじてそれに近いが、書き込み不足の感が否めない。 この内容なら、半分のページ数でいいだろうと思わずにいられない。 余計な記述が多い。 本人曰くは、「書いているうちに書きたいことがあふれてくる」らしいが。 おそらくは、外国もののハードボイルドの影響なのであろう。 もっと、削れるはずだと思う。 「街」にこだわっている作品としては、大沢在昌の「新宿鮫」や馳星周の「不夜城」が代表作であろうが、 それらに比べると、無理やり「街」にこじつけている気がしてならない。 まぁ。実在の誰でも知っている街と架空の街の差があるのだろうが。 私は堂場のファンとしてはコアなほうだと思う。 それゆえ厳しい言い方をさせてもらうと、 しばらく休養して、もっと修行すべきだろう。 形だけのハードボイルドから脱却すべきである。 堂場には、稲見一良のようなハードボイルドを書いてもらいたいし、 それができる作家だと信じている。 同じ年に、地方こそ違えど、ラグビー部のキャプテンとして、花園を目指していた者同士であるから、 とことん応援していきたい。 今の堂場は、商業ベースに乗せられ、作品を書きっぱなしているだけ。 出来などどうでもよく、ただ「堂場」というだけでいいという出版社に乗せられている。 作品を書きっぱなすのではなく、ちょっと寝かせてみたらどうだろう。 今のペースを続けていたら、つぶれてしまう。 あえての苦言である。
5つ星のうち 4.0
TVドラマが原作に勝った稀有な作品,
By 万祝 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 棘の街 (幻冬舎文庫) (文庫)
最近、テレビ朝日系列の土曜ワイド劇場で『棘の街』が放映されていました。そして、何とはなしにドラマを観ていくうちに、地元の千葉県木更津市で撮影が行われていることに気付いたので、原作を読んでみようと思いたちました。それで、読んでみた感想はと言うと、原作はそんなに悪いとは思いませんでした。しかし、TVドラマのほうが原作よりも良くできていると思いました。原作の言わんとしていることを、原作よりもむしろドラマの方がうまく表現していたからです。これは、非常に珍しい現象です。さすが大阪の朝日放送の制作ですね。 なお、原作にもTVドラマにも「息の詰まる街」というフレーズが出てくるのですが、自分の住む街がこのような印象を持たれるようではダメですね。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
似たり寄ったり,
By 抱抱 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 棘の街 (幻冬舎文庫) (文庫)
主人公が鳴沢了の性格にそっくり。そんなに父親が嫌いか? そんなに組織が嫌いか? 反省しているところがましと思うところ。 最近甘ったれたガキの犯罪が出てくるたびに、警察がガキを理解できなくて振り回されるところはリアルだ。
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